2012年3月12日月曜日

最近のUNIQLO様のご様子 (UNIQLO GINZA)

3/16(金)に、銀座に世界最大規模の新店がOPENするらしく、銀座駅の構内は、UNIQLOの広告で沢山だ。non-noを筆頭に、11の女性ファッション誌とタイアップした広告展開、そして特集記事は凄いインパクト。さすがに、一度は新しくなった銀座店に入ってみようかと思わせる力がある。例えば、こんな感じ(価格が表示されているところは、H&Mじゃね?と思わせるが)。

 

また、今回の目玉の一つは、パリコレ等で活躍するundercoverとのコラボ商品である(ブランド名は「UU」)。これまで、+Jとして、モード感を持ち合わせた定番商品を展開していたのだが、売れ行きはいまいちで2011-12秋冬モデルで終了になったわけだが、それに替わって、UNIQLOのファッション目線でのハイエンドラインの位置付けとしてリリースされるようだ(以前あったようにシーズン毎にトップブランドのコラボが定番化するのだろうか?)。ちなみに、これは、家族服というコンセプトなので、私はドンピシャなセグメント。元々、undercoverは好きなので、幾つか購入しようと思います。

といった形で、最近のUNIQLOは、旗艦店を中心に、日本国内外で、相変わらずの出店攻勢を繰り広げている訳だが、個人的にはどうもインパクトが少ない。勿論、ここ1-2年のUNIQLOを見ても、社内公用語の英語化や新卒採用方法の柔軟化、等グローバル化目線で色々と手を打っているわけだ。

しかし、なんとなく最近のUNIQLOにはインパクトを感じられないのは私だけだろうか。それは、恐らく商品にインパクトがないからだ。勿論カスタマーインした商品(最近では、カラーボトムス等)やundercoverとのコラボ商品等があるわけだが、それらは現状の成り行きな展開に過ぎないからだろうか。

ヒートテックやフリース等の様に、衣料の素材レベルでの技術をテコにした商品開発や、ブラトップ等の様に、利用者の潜在的なニーズにまで掘り下げた商品開発等を通じて、新カテゴリーを創造した商品は最近出ていないと思う。

なんだか、UNIQLOって大きな会社になったのかな、と思う。新しい施策を打っているけど、それほど目立たない、インパクトを感じないというのは、成り行き施策の割合が相対的に多いからかもしれない。また、人材面でも、大企業と認識して入った人と、大企業にしようと思って入った人とでは自分ごと化意識も異なり、顕在化する施策にも影響が出てくるのかなとも思う。

ということで、少し前のこちらの本。2000年代中盤以降に、UNIQLOのブランド力とグローバル力を急激に底上げした立役者の面々についてまとめられている。この本が出た時点で既に退職している人がいるが、今では、グローバルコミュニケーション部をリードし、カンヌ国際広告祭で金賞をとった勝部健太郎氏も退職している。他の人たちもかなり退職しているのではないだろうか。



今後のUNIQLOはどんな風になるのか。依然として、気になる会社の一つであるわけです。