2012年3月16日金曜日

投資としてのタンブラー (Starbucks ロゴタンブラー)

行動の意思決定の際に、基本的に、経済合理性を基準の一つにするタイプ。そんな私が少し前に導入したのがスターバックス(スタバ)のタンブラーである。最もスタンダードなコレを。


元々、スタバでタンブラーを利用する人というのが信じられなかった。スターバックスの信者ですか?と。しかし、多分、本当のスタバ信者と経済合理性導入者とに分かれるのだろうと思う。それは、こんな事実があるからだ。
  • タンブラーを持参した場合、カップの代替として扱われ、20円値引きされる

いつ、私がこの事実を知ったかは忘れたが、この事実に加え、ある時、行動パターンとしてスタバの利用回数増加の傾向を感じた私は、タンブラー導入を決めたわけです。
  • 導入コスト:▲1,150円(470ml用)
  • 購入に伴うサービスチケット:340円(アイスコーヒー Tallの場合)
これらの初期条件に対して、1回当たり割引20円とした場合、利用回数との関係はこちら。
  • 利用回数40回以下 → 導入コストを回収できず赤字
  • 利用回数41回以上 → 41回で黒字転換。回数増加に伴い、効果も増加
週当たりの利用頻度が、1回だと約9ヶ月強、5回だと約2ヶ月弱で、導入コストの回収が可能である。勿論、スタバに行かない(低コスト)で、スタバで得られる効用と同様の効用を得る選択肢もあるだろうが、スタバに行くことを前提とした場合は、以上の投資対効果があるわけです。

しかし、これらの条件がある時に、効果が出るまで、本当にタンブラーを利用するか、という実行性が一つのポイントになる。なんか恥ずかしくない?つか、毎回カバンに収納するのって面倒じゃない?と。私も、少し前は、結構ハードルが高いポイントだったと思う。

これらの懸念に対する行動としては、2点あると思う。
  • まず、やってみる
  • 可視化する
まず、やってみる、と良い。私の場合、最初タンブラーを買うことも恥ずかしかった。なんでだかわからないけど。でも、タンブラーを選ぶ時に、店員さんにお話を聞いてみて、とても親切にご説明を頂いたし(スタバの優れている要素の一つ)、タンブラーで注文をする時も、タンブラーを購入してまでスタバを利用してくれるような、ロイヤルティの高い顧客に対する彼らのホスピタリティは、タンブラー非利用者のそれの20%増と思われる(超勝手な印象で)。ということで、一度やってみると、恥ずかしさは、ほとんど意味の無いものだということがわかる。

可視化する、は、自分の取組みが目的の実現に結びついているかを把握するための継続的な仕組みの構築と運用を意味する。仕組み自体は簡単で、エクセルの四則演算で費用対効果を計算する、だけ。しかし、タンブラーの利用が進むにつれ、費用対効果の数値がポジティブに変化していくのを見るのはモチベーションがわき、タンブラーをカバンに収納し、注文し、利用した後も収納し、洗うという面倒さへの有効な打ち手だと思う。黒字転換時は素でうれしい。

そんなわけで、スタバでタンブラーを利用する、のも投資対効果の側面で見ても、一度やってみると良いと思います。