2012年3月21日水曜日

結婚してないけど、結婚ソングの名曲を創る (「家族になろうよ」 福山雅治)

リクルートの結婚情報誌ゼクシィのCMで流れていた、この曲を聴いたことがある人は多いだろう。CDを借りたのだが、通常の曲だけでなく、結婚式バージョンも入っていて、うれしいことになっています。


昨年から度々耳にしていて、良いな、と思っていたのだが、実際に聴き込んでみると更に良い。これは名曲でしょう。うーん、カラオケで歌いたいなぁ。ということで、歌詞の中から、特に良いポイントを拾ってみました。

  • 「100年経っても好きでいてね」 みんなの前で困らせて それでも隣で笑ってくれて 選んでくれてありがとう
ここは、ベタな所なのだけど、そのベタさがリアルさを演出する。彼女目線の歌詞であるが、彼女の直球な想いのこもったメッセージと、包容力のある彼との距離感が、純粋で爽やかな二人を想像させる。ベタだからこそ、それがリアルに伝わる。

  • どれほど深く信じ合っても わからないこともあるでしょう その孤独と寄り添い生きることが 「愛する」ということかもしれないから・・・
ここはとても深い。いくら相手のことを好きで、信じていたとしても、わからないことはあるのかもしれない。逆に、わからないことがあるから一緒にいるのかもしれない。その二人の間に存在する永遠の何かを「愛する」と結びつけるところに、福山雅治の深い洞察を感じる。

  • いつかお父さんみたいに大きな背中で いつかお母さんみたいに静かな優しさで (中略) いつかおじいちゃんみたいに無口の強さで いつかおばあちゃんみたいに可愛い笑顔で (中略) いつかあなたの笑顔によく似た男の子と いつかわたしとおなじ泣き虫な女の子と
これまで彼女が刻んできた歴史と、これから刻んでいく歴史とを表現している。家族になることは、いままでの家族に加わり、彼らとの歴史を背負うことであり、新たな家族を加え、新しい歴史を創っていくこと、と言い表すこともできるかもしれない。今だけでなく、過去と未来を、そして、自分たちだけでなく、親・祖父母と子供たちを盛り込むことで、結婚の深さや広さ、そして、曲の世界観が格段に広がって行く。

以上、歌詞の良いポイントをピックアップして、触れてみたが、福山雅治の歌声に情感がこもっていて、とても心動かされる曲だなぁ、と思ったわけですね。彼は結婚していない訳ですが、このような名曲を創るのはスゴイな、と。聴くと、どうしてもしびれてしまう曲ですな。