2012年3月18日日曜日

ミシュラン三ツ星のホスピタリティ (藤沢 幸庵)

昨年の夏に藤沢にある懐石料理の幸庵というお店でランチをした。所謂懐石料理なのだけど、そこまで重々しい料理でも雰囲気でもなく、料理はとても美味しいし、店員さんのホスピタリティが極めて高いお店だな、ここはまた来たいお店だな、と記憶していたのだった。

最近、久しぶりに鎌倉のお家に行って、話に上がったのだけど、幸庵がミシュラン(2012)の三ツ星に選ばれたとのこと。なんとミシュラン3つ星のお店だったとは!ミシュラン三ツ星は、フランスのパリにあるアランデュカスで、めちゃめちゃ重々しい雰囲気で、めちゃめちゃ重いフレンチくらいしか食べたことがないので、先の幸庵が三ツ星に選ばれたのは意外だなー、と。なんでも、湘南で三ツ星に選ばれたのは、幸庵だけだというから素晴らしい。

ちなみに、食べログの採点はこちら(N=26)。個人的には結構リーズナブル。
  • 総合:3.92
  • 料理・味:3.92
  • サービス:4.05
  • 雰囲気:3.71
  • 酒・ドリンク:3.55

彼はよく行くお店だったらしいが、ミシュランで三ツ星をとって以来、最近はなかなか予約ができないらしいお店になってしまったらしい。元々馴染みにしていた人には、ミシュランに選ばれてしまうのも、いいのか悪いのかわからないようだ。

既存顧客と新規顧客。毎年ミシュランに選ばれ話題になることで、新規の顧客が永遠に来続けるならば良いのかもしれないが、それにも程度があるような。やはり定期的に来店する既存顧客の維持も必要であり、限られた席数の適切な運用が求められるのだろうなぁ。



あと、ミシュランの選定基準て、どんなものなのだろうか。例えば、アランデュカスと幸庵が全く違うお店なので、両方とも三ツ星であるように。国やジャンルが異なると、比べることは困難なような。調べてみると、星の評価はこちらの通り。
  • 一ツ星:その分野で特に美味しい料理
  • 二ツ星:極めて美味であり遠回りしてでも訪れる価値がある料理
  • 三ツ星:それを味わうために旅行する価値がある卓越した料理
タイヤメーカーであるミシュランが、車での旅行を促進するためのグルメマップを発行したことが起源であることを考えると納得の内容である(これらを規定する詳細な評価指標があると思われるが不明)。確かに、パリにあるアランデュカスは、このお店のために旅行したと言っても良いくらいのインパクトがあったのよね。味も店も価格も。

そんなわけで、国やジャンルにおいて、色々なミシュランの星有りお店で経験してみるのも面白いかも、とか思ったのですね。