リーダーシップやマネジメントは、日本的とか外資的とかで様々な観点があるかもしれないけど、試行錯誤して良いトコ取りをして、自分でスタイルを作っていくしかないですね。
個人的には、合理性を前提としたコミュニケーションがベースとするが、他方で、個人個人の人間らしさによる遠心力も存在する、みたいなのが良いかな、と思うのですよね。色々なマネジメントスタイルの中で仕事をしてみて。
ということで、鬼軍曹の吉越氏のリーダーシップ論の一部をまとめておこう。
- リーダーとは
- リーダーの評価は結果が全て。部下に好かれよう等と余計なことを考えていたら、肝心の判断軸がぶれてしまう
- 組織運営とはトップダウンだ。リーダーに自ら決めたという当事者意識があるからこそ、最後まで責任をもってやり抜こうという気持ちが湧いてくる
- 上司の役目
- 部下にはデッドラインを付けて仕事を与え、その結果を見て評価を下す。これが上司の立場であり、役割である。それ以外は余計なこと
- デッドラインを徹底させる。悪者が仕事にスピードを要求するリーダーではなく、デッドラインにする
- 成長したい人間は、自分で学ぶしかない。そして、部下にその学習の機会を用意するのが上司の役目である
- 個々の部下のやる気を高めるために
- これに関して、リーダーのできることは、ない
- 職場のやる気モードを高めるには、まずリーダー自身が自分に厳しく、高いレベルで仕事をしている姿を部下に見せる。また、苦しくても、辛そうな顔をせず、リーダーがその苦しさを楽しんでいるということも大切
- 上司を筆頭に、全員が高い目標に向かって努力し、達成した喜びを分かち合う。そんな雰囲気をチーム全体で作れたら最高
- 理想のリーダーになるためには、
- うまくいかなくても強い意志をもって、何度も何度も挑戦する。試行錯誤を繰り返さないと成長できない
- 私利私欲を捨てることや、高い倫理観を持つこと、部分最適ではなく全体最適で考えること
- リーダーを優しく迎えてくれる部下など、この世にいるはずがないではないか。部下から信頼されないとか、部下がついてこないなどと言っている暇があったら、ひたすら自分を磨く
極端な論調も目立つのだが、19期連続増収増益、という「結果」を出してきた吉越氏の経験から抽出した上記は、一つの参考としないわけにはいかないだろう。