2012年6月16日土曜日

着こなし力の見分け方の一つ (UNIQLO)

洋服については、何を着るかも重要だが、どう着るかも重要だ。全身ブランドで固めていても似合うわけでもカッコよいわけでもないし、とあるパーツ一つを取ってみても、サイズの選び方や他のパーツとのトータルコーディネートで似合うかどうかは変わってくる。そういう意味で、ある洋服の料理の仕方、つまりは、着こなし力というのは重要だ、と思う訳である。

自分の着こなしを振り返ると、大学辺りから洋服にはそれなりにこだわって、向上してきたように思う。オサレ友人と、代官山から新宿まで、明治通り沿いを中心に洋服を見まくって、選んでは失敗しつつ、自分が着たい服と自分に似合う服の両方を兼ね備えたモノを選べる様になってきたように思う。

他方で、バイトや大学で結構オサレな連中に囲まれていたせいか、見る目もなかなか鍛えられたような。バイト友達とか、欧州旅行で靴を十何足とか買ってるとか、服飾系の大学で自分で作るとか色々いて、そういった面でも毎回行くのが楽しかったものだ。

そして、大学の頃の友人も。四年時に配属された研究室はなかなか面白い人が揃っていて、90%以上は大学院に行く学科だったのに、30%しか行かなかったという強者揃い。そして、彼らはなかなかオサレだった。その中でも、ベンチマークしていたのは三人で、一人は自分に近い代官山や原宿のお店が多い系、もう一人はマルタンマルジェラしか着ない系、そしてもう一人は安い系だ。

この安い系というのがなかなかのもので。原宿系等の洋服も着るのだが、UNIQLOをうまく合わせてくるトータルコーデが非常にうまいというタイプ。例えば、UNIQLOのカーゴパンツを着ているのだが、それを9分丈で着る、とか。男だけど、ジーンズをストレッチで着て上にパタゴニアのショッキングイエローをダフッと着る、とか。
「それ、どこで買ったの?」
と聞くと、
「え?UNIQLO!」
という回答。ここに、着こなし力がある、と考えるわけですね。UNIQLOだけど、どこかのオサレブランドのモノではないか?と考えてしまうっていう。

実は、最近同じようなことがあって大学の頃を思い出して、このエントリーを書いてみた。とある海外出張先の週末に、尖った同僚と観光を。
  • ボブなんだけど、その内側は数ミリで刈上げ。ツーブロックどころではない雰囲気
  • 多面的な色遣いとシルエットを混在させた、世界の99.99%の人は着ない服を着る
  • でも、人間的にちゃんとしている
っていう面白い方。色々と話していて、ギャルソンが好きだとのこと。その日も上着はギャルソンを着ていて、靴は現地で買った現地っぽい靴を履いているのだが、これまた結構似合っている。さて、このストレッチのジーンズは、どこのだろうか?
「で、このジーンズはどこの?(x-girlだと勝手に思いながら)」
と聞くと、
「え?UNIQLOです!」
と・・・。着こなし力。そういうことなんですよね。