2013年10月27日日曜日

仕事で人を感動させたい (「人を感動させる仕事」前刀 禎明)

著者である前刀 禎明氏は、なんだか自分に似ている人なのだろうな、と勝手に思っていた。SONY -> Bain -> Disney -> AOL -> 起業 -> Apple -> 起業、といった経歴なんだけど、転職の多さと、各企業の種類であったり尖り具合はかなり似通っている。

そして、マーケティング思考であり、Business Developmentを生業としているトコロ。勿論、私の方はまだまだ未熟なのだが、仕事に対する価値観や、仕事で実現したいことが近しいのだろうな、と思っていた。

で、このタイトルの本。「人を感動させる仕事」。私も、いつからか、仕事を通じて、人を感動させたいと思う様になって、仕事をするようになっていたので、この本を目にしたとき、即購入、となったわけです。



前作の「僕は、誰の真似もしない」のように、この本全体を通じて、自分の言葉を使って、メッセージングされていて、かつ、自分の経験に基づいて得られた気づきが語られていて、とても印象深い内容が多かった。

幾つか印象に残ったトコロを残しておこうと思う。

  • 「見る」「視る」「観る」「俯瞰してみる」
    • 「見る」は、漠然と視野に入っている。「視る」は、「何だろう」という気づきも含めてみている。「観る」は、徹底的に観察する。「俯瞰してみる」は、客観的に冷静にあらゆる角度からみる
    • 局面や対象によって、「みる」を使い分けることで、価値のある洞察を得ることができるだろう。ベースとしては、問題意識を常に持つことで、「視る」や「観る」量を増やすことが大事。加えて、「おや」「なぜ」というような直感的な疑問を大事にすることも重要
  • 必ず自分が「体験」する
    • 五感で感じ取って、感じたことを記憶に留めて、引き出しに入れる
      • 五感というのが大事で。歩きながらiPodを聞くと感覚をフルに使えなくなるので、やめるべき
    • やはり、「体験」することが大事なのだと思う。「体験」するのと、しないのとでは気づきの量が格段に異なる。しかし、「体験」しないで済ますことは結構多い。ちょっと心が動いたような対象物に対して、「体験」していれば、もっとリアリティのある気づきを得ることができるというのに、時間や金か何かのなんかしら言い訳をして「体験」しない。これは、とてももったいないことなので、どんどん「体験」していきたい、と思う
  • ライバルは、SONYの盛田昭夫、井深大、ウォルトディズニー、スティーブジョブズ
    • 簡単には辿り着けないレベルにいる人たちをライバルにおいて、彼らを意識しながら仕事をし、発憤材料にする
    • 先に書いてあるような人たちは、ライバルというよりかは、憧れにする人が多いと思うけど、そこが違うトコロ
  • 妥協せず最高を追求する
    • 世界を人を動かすために、三つの要素をあげている
      • 情熱とビジョンを持つ
      • 妥協せず最高を追求する
      • 自分の体験を信じる
    • この二つ目の妥協せず最高を追求するの文脈であげていた、Appleのデザイン担当役員のジョナサンアイブの言葉は真なり
      • Most of our competitors are interested in doing something different, or want to appear new — I think those are completely the wrong goals. A product has to be genuinely better. This requires real discipline, and that’s what drives us — a sincere, genuine appetite to do something that is better.
      • 誰かを意識し過ぎではいけなくて、最高とは他に惑わされることのない真実のことなのかもしれなくて、それを常に現状を否定して追求していくことなのかもしれない
  • 常に情熱を燃やせること
    • iPod miniのプロモーションが大成功して、Appleであり前刀氏を見る目が一変した。そうした時、その状況に酔いしれるのではなく、早くアップルを辞めないといけない、と思ったという。実際程なくして辞めている
    • 最高のコンフォートゾーンを抜け出して、新しいことに挑戦して、もっと感動しようと思ったのだ
    • 自分と常に対峙し、内なる声を大事にし、自分を信じることができていないと、なかなかこのような行動はとれないだろう

2013年10月25日金曜日

読書と思考 (「戦略読書日記」楠木 健)

部分的に積読していたのですが、全般的に積読しました。結果、結構面白いと思いました。ご一読をオススメします。

「ストーリーとしての競争戦略」という売れた本を出した、一橋大学教授の楠木 健氏の読書感想文、ならぬ、戦略読書日記。「戦略」と書かれているのはご愛嬌ですね。私は、「ストーリーとしての競争戦略」を読んでいないのですが、この本を読んでいると、著者の人柄がよくわかる。大学教授なのに型にはまらず、ユニークな視点で、洞察を得ていく感じ。先にご愛嬌と書いたように、「戦略」読書日記、というタイトルを付けても許せるな、と思いました。


ということで、この本は、読書感想文なのですが、よくもまあ、これだけの読書感想文を書けるなぁ、といったリッチな内容になっています。

いきなり少し前の話なのですが、とても優秀な人と一緒に仕事をしていました。彼と一緒に仕事をしていた時には、「考える」ことについて、とても考えさせられたかな、と思います。一つの情報を得て、何かの意見を発するわけですが、その意見が、色々な目線で、色々な情報と接続して、ユニークだが腑に落ちる示唆に富んだ内容だったので、こういうことを思考力というし、頭が良い、知性がある、ということなのだろうな、と思わされたわけです。

一つの領域だけでなく、多領域に股がる情報について、浅薄でもなくある程度の深いレベルまで収集されていて、かつ、キレイに引き出しにストックされている。そして、ある情報を入手した時には、既にある引き出しから、関連する情報を即座に出してきて、うまくコーディネートしてくれるな、と思わされたわけですね。京都大学理学部で脳科学の研究で博士まで行く人ってこんなか、って感じで。

それに、近い感覚を少し感じました。正確には、先の彼よりも、幅広い知性を有していると感じさせられたわけではなくて、職業柄得られる情報のアービトラージ等も含めた、ユニークな意見であり捉え方が面白かったりするのですが、まあ、それも有りかな、と思いました。

ちなみに、ロングインタビューにある「僕の読書スタイル」というのがなかなか面白い。難易度で本を3レイヤーに分類し、各レイヤーに属す本を同時並行的に読み進め、読書をして読書をする、つまり、難しい本を読んだら、少し易しい本を読んで、という流れで、10時間とか読書をし続ける、話とか。仕事の文脈以外で、本を年間300冊程読むらしいですが、その読書スタイルもなかなかユニークでしたね。仕事以外で、年間300冊で、この本にある読書感想文レベルで思考も巡らすと、なかなかの脳運動だと思いますが。「思考」で勝負している人の読書スタイルを読んでみるというのも面白いかもしれませんね。

2013年10月24日木曜日

自分が欲しい帽子を買うなんて、ステキすぎるんじゃないだろうか?(CA4LA 表参道)

前からオーダーメイドの帽子を創りたかったのですよね。自分が本当に欲しいと思える帽子に出会ったことがないので。帽子屋には、売場スペースの問題もあれば、そもそも自分が欲しいと思えるデザインが自分で明確になっていないから、自分が欲しい帽子に出会うわけがない、というのもあるのだと思う。

そんな問題を解決できるのが、オーダーメイドなのだけど、帽子のオーダーメイドについては、たまに探していたのだけど、なかなか良い帽子屋が見つからなかった。しかし、久し振りに検索してみたら、CA4LAがオーダーメイドを始めたようで、見つけて、早速行ってみた、というわけ。ちなみに、表参道店しか、オーダーメイドはやっていないので注意が必要。

ということで、CA4LA 表参道店のオーデーメイド体験記を書いておきます。

まず、予約から始まります。いきなり表参道店に行っても受け付けてはくれません。ここで注意しておくのは、メールフォームからではなく、表参道店のアトリエに直接メールをすること。転送とかしてくれないので、何度もメールを打つことになってしまうので、直接アトリエにメールしましょう。

さて、メールのやり取りをしていく中で、オーダーメイドをする日時が決まるわけですが、このやり取りの中で、希望の帽子の種類が決まっているようなら教えて下さい、というお話を先方から頂きます。勿論決まっていなくても良いと思いますが、こちらのページを見て、自分なりにイメージを湧かせておいて、幾つかの帽子の種類を目当てしといた方が、お互いスムースに話が進んでよいと思います。

そうして、いざ、表参道店へ。スーツやYシャツこそ、何度もオーダーメイドをしてきましたが、帽子のオーダーメイドは人生で初だったので、ちょっと緊張しました。そして、CA4LAの表参道店は、表参道ヒルズのすぐ横にあるわけですが、オサレ度も高く、緊張を助長する感じがあります。

しかし、実際に、デザイナーの方とお話してみると、物腰柔らかで、あまり緊張しなくなりました。かなり丁寧にニーズを拾ってくれて、時折提案もしてくれる感じ。元々、かなりふんわりしたイメージしか持って行かなかったのですが、周りに展示されてある帽子でイメージを擦り合せていって、加えて、色々な素材や色を出してくれる。

さらに、こちら側が、これがいいかも、的な発言は基本は受け入れてくれますが、変になりかねないチョイスについては、「ちょっと奇抜になってしまうかもしれません」と言って、ナチュラルに誘導してくれる。なかなか心地よかったです。これぞ、オーダーメイド。

そんなわけで、帽子ができました。というのは、先走りでして、もう直出来上がりでございます。なかなか楽しみですね。この待っている時間てやつが、オーダーメイドの醍醐味なのですよね。

2013年10月21日月曜日

3日でおむつとサヨナラした方法 (おむつ離れ)

小さな子供を育てていると、イベントは盛り沢山で毎日が楽しくて仕方ない。その中には、子供の確かな成長の一面に遭遇することで感動的なことだったりするのだけど、その感動的な一面に遭遇するために、親側の努力を必要とすることもあったりする。そう、3歳児の親の一大事。

 おむつ離れ

おむつにサヨナラをすることは、とても大変だと話を聞いていたのだけど、私達の場合は、首題の通り、3日でサヨナラすることができたので、情報共有として、書いておきますね。

大元は、「一日でおむつがはずせる」という本の内容を、出来る限り実践したのですが、その概要はこちら。

  • 当日以前:おむつ離れの練習は全くしない
  • 当日:
    • 「今日からパンツだよ」と言って、いきなりパンツにする
    • 玩具を片付け、テレビは付けないで、トイレの練習のみに集中する
    • おしっこの出る仕様の玩具、または、人形にスポイトを付けて、おしっこの実演(手本)をみせる
    • 15分程したら、パンツをチェックする。この時に、
      • おしっこをしていなかったら、ジュースかお菓子を少量あげる
      • おしっこをしていたら、批判する
        • 批判とは、直情的に怒ることではない
        • 「おしっこはトイレでするものですよ」「パンツをぬらしてはいけませんよ」と、建設的に、思考をリードする
    • 濡らした始末は、子供にさせる
    • また、再度、おしっこの実現(手本)をみせる。また、子供も一緒に、実演自体に携わる。
    • そして、15分程したら、パンツをチェックする・・・(あとは同じ)
    • これを一日中繰り返す
この手法のキーポイントとしては、こちらがあるのかな、と思っています。
  • 批判する
    • 子供は、おしっこをちゃんとしないと怒られる、というネガティブな観点をテコに取組むのではない
    • おしっこをすることは、トイレですることである、ということを何度も丁寧に言われることで、頭で理解する
  • 濡らした始末は、子供にさせる
    • トイレにおしっこをしないことには、ペナルティが発生するということを、身を持って知ることができる
    • トイレでおしっこをすることに対する動機付けに繋がる
  • おしっこをしていなかったら、ジュースかお菓子を少量あげる
    • パンツにおしっこをしないことへのご褒美をあげることで、パンツにおしっこをしないことが正しいことと認識する
    • ジュースをあげることで、おしっこの頻度を増加させ、練習の機会を増やす
プロセスの一つひとつの意味合いを理解して実行しないと、無理矢理子供につらいことをさせてる雰囲気になり、お互いつらくなるのかな、と思います。

私達のケースでは、厳密に、上記の通り実施できたわけではない。違う点としては、こちらのみ。
  • 当日以前に、何回か練習した
  • 玩具やテレビもつけていた
  • 濡らした始末は、子供にさせなかった
結果、3日で、おむつとサヨナラすることができました。なんだかんだで一週間くらいかかるのかな、と思っていたので、意外に短くて驚きました。宜しければ、上記の内容を参考にして頂いて、取組んで頂ければ。

2013年10月20日日曜日

一歩先をゆく読書の仕方(「野蛮人の読書術」田村耕太郎)

そもそも、読書をすること、の意味合いとして、著者の田村耕太郎氏は冒頭にこのようなことが書かれている。
  • 「生き抜く術」を最も低コストで手に入れる方法が読書
そして、本の中で取り上げられている、賢者の読書術の一人である、ライフネット生命会長の出口治明氏は、このように語っている。
  • 人間が学ぶ方法は3つしかない
    1. 人にあって話を聞いて学ぶ
    2. 自分の脚で出向いて世界から学ぶ
    3. 活字を読んで学ぶ
  • この中で圧倒的に効率が良いのが、3.の読書であり、時空間を超えて実行可能なのでとても有効
仕事をしていると、1.の量が多くて、インプットとアウトプットのコンバージョンが高い人をたまに見るが、目の前の仕事だけではなく、大局的であったり多面的な企画や判断をすることを考えた時には、3.によるインプットが必要だし、大事なのかな、と思う。

どちらにしても、自分が知り、学び、向上するために、効率的に情報をインプットすることができる、そして、思考することができるという意味で、読書というのは有効だな、ということですね。

さて、この本のメインである読書術についてだが、賢人の読書術のインタビューを書き起こしたパートがあるのだが、その中で良いなと思った点を、まとめておきました。
  • パラグラフリーディング
    • 一つの段落には一つの主張がはいっていることが多い。それは、パラグラフの最初と最後にある。だから、そこだけを読む
    • 恐らくTOEICの勉強をしたことのある人は、この読み方を学んだことがある人も多いのだろう
    • 日本語は、このような構造に即している場合ばかりではないのだけど、効率的、つまり単位時間で良い情報を入手する、という意味では確率的には有りな読み方
  • 「書き出し」読書術
    • 読書というのは、目的意識がないと意味がほとんどないわけで、その目的を明確にし、ちゃんと達成されたか否かを緊張感を持って実践するという術
    • ノーベル賞を29人も輩出しているアメリカのシンクタンクのランド研究所の方の読書の仕方
    • 本を読む時は、読む前に、この本で何を獲得したいか、を徹底的かつ具体的に記述する。そして、本を読んだ後は、実際に学べたことを書いて、読む前に書いたことと比較してチェックする
    • この仕方は取り入れようと思った。勿論目的を持って読書はするわけだが、上記のように、「徹底的かつ具体的」に明文化することで、シャープに目的を達成できたかいなかがわかり、その読書の意味合いを評価することが出来て良い
  • 効率的で継続的な仕組みとしての読書
    • 最初の50ページがつまらないと捨てる
      • 5ページ、としている人もいた
      • 要は、つまらない本に時間をかけることはムダ。つまらない本は、ほどなくしてわかるので、わかった時点でその本は離れるべき、というもの
      • 私も全てのつまらない本に対して実施しているわけでないが、断片的に実施していた術
      • 所詮2,000円くらいの本なわけだが、本を買ったコストだけでなく、自分の時間のコストも本を読むことにはコストがかかっているわけで、後者はコントロールできるので、しないとね、というお話
    • 読む時間を仕組みとして決める
      • 忙しい人が沢山の本を読んでいる
      • どう読んでいるか、というと、朝5時から難しい本を読む。朝1時間。寝る前の1時間。移動時間は本。というように決めている
      • そのように一日の過ごし方の中に仕組みとして、決め込んでいれることで、読書によるベースラインを一定以上に上げている、わけですね
「読書」の意味合いを今一度再認識し、より密度の濃い読書の仕方を取り入れ、大量にインプットを取り込んでいくか、を考える上で、一読の価値はあるかな、という内容でした。

2013年10月19日土曜日

老若男女が幅広く楽しめるアミューズメントパーク (あらかわ遊園)

あらかわ遊園」というアミューズメントパークをご存知でしょうか?HPを見に行って頂ければおわかりだと思いますが、キャッチコピーが、「わくわくメルヘンランド」とあり、行くと、わくわく、そして、メルヘンな気分になるパークでございます。

というのは、漠然としすぎていて、よくわかりませんね。基本は、遊園地なのですが、動物園もあり、釣り堀もあり、首題の通り、老若男女が興味の強いコンテンツを、それぞれが楽しむことができるアミューズメントパークなのかな、と思いました。

遊園地や動物園等の一つひとつは結構コンパクトにおさまっているので、本格的なコンテンツを求める人には若干物足りなさがあると思います。しかし、小さな子供と一緒に行くならば、子供の興味にささる内容が、遊園地にも動物園にも十分あるので、興味関心のピーク状態で、それぞれを楽しむことができるのかな、と思いました。コンパクト、という言葉があうコンテンツ。

三連休中に行ったのですが、それほど混んでもいないで、あまり待ったずに乗り物に乗れました。ですので、通常の土日はなおさらストレスレスに楽しむことが できるのではないでしょうか。

若干古い施設だし、場所も都電荒川線の荒川遊園地前というなかなかニッチな立地にあることもあり、そもそも知らない人が多いことでしょう。私自身も親に連れて行かれて始めて知ったわけで。

しかし、コンテンツがリッチで、他方で混んでいてなかなか乗り物に乗れない施設とのメリット・デメリットと比較すると、そこまで悪いわけではないかな、とちょっと応援気味な要素は入っていますが、思いました。あー、今日はどこに行こうかなー、先週は●●で混んで大変だったなー、というような少しまったりしたい、だけど、子供にはちゃんと楽しんでもらいたい、といった週末に、訪れてみるのが良いかもしれませんね。

2013年10月17日木曜日

「おかあさんといっしょ」のコンサートに行く方法

小さな子供をもつ親になったら、「おかあさんといっしょ」のコンサートに行ってみたい、と思うのは一度や二度ではないと思いますが、この夏行ってみました。うちの子供も3歳になるのですが、「おかあさんといっしょ」のど真ん中世代に入ってきたこともあり、本気でコンサートに行こう、と思い立ち、夏休みにいったわけです。

で、コンサートに行く方法、ですが、結論としては、応募すれば行けます。応募するか、応募しないか、でしかない話ですね。Just Do It。しかし、全ての人に当てはまる話でもないかもしれませんね。

この夏のコンサートに向け、私が応募したのは二つ。
  • 千葉県のとある市でのコンサート
  • 埼玉スーパーアリーナのコンサート
当たったのは、後者の方。これは、「スペシャルステージ」という大規模なコンサートで、土日各二部で開催しているタイプ。さいたまスーパーアリーナなだけに、一部だけでも集客人数はとても多いわけで、全4部もあれば相当な人数。かなり当たる確率は高まるわけですね。かつ、私の家は、夫婦各自で応募しました。念には念を入れて。結果、二セット当たりまして、友人に一セットは譲るという流れになりました。

他方で、前者のコンサートは、当たりませんでした。そもそものハコが小さい上に、首都圏近郊の人が応募しているでしょうから、相当な倍率だったことでしょう。なかなか難しい。

ということで、最初の話になりますが、応募すればかなりの確率で当たることでしょう。おかあさんといっしょを体感することができます。確率を倍増するために、夫婦で、または祖父母も、といった形で倍率を高めるのは常套手段であって、まあやるべきでしょう。

ちょっとでも行きたいと思ったら、応募した方が良いと思います。中身については、詳しく書きませんが、ディズニーランドと同じレベルの満足感を得られますので。

2013年10月16日水曜日

アニメがドラマに攻め込んだ (「安堂ロイド」TBS)

キムタクの新しいドラマ。半沢直樹の名残でビデオに撮れていたので、見てみました。所感としては、結構面白かったかな、と思います。

ドラマの世界観として、異質さを感じました。時空を超えた究極のラブストーリー、とうコピーがある通り、近未来的であり、IT的SW的であり、そして、アニメ的な創りがあるからかな、と思います。製作陣を見てみると、庵野秀明や「エヴァンゲリオン」の鶴巻和哉等がいるので、彼らの思想が入っているようですね。納得な感じ。そんな異質さを際立たせようとした演出が目立つわけですが、桐谷美鈴や本田翼は、アニメ的な異質感を出そうとするけど、演技力が追いつかないで厳しいかな、という風でちょっと切なかったですね。

その流れで、役者陣について書いてみると、キムタクはちょっと厳しかったですね。アンドロイド役はまあ有りでしたが、天才物理学者は天然さを創ろうとしたけど、ただ抜けている人みたいな感じになっちゃいました。全然天才物理学者ではないですよね。どう好意的にみても。他方で、柴咲コウは良かった。見ていて、安心できる。この柴咲コウとキムタクのタッグは、"GOOD LUCK"以来なわけですが、正直、新鮮さはゼロで厳しいかなと、見る前は思ったわけですが、見てみると、柴咲コウが頑張ってて、一応有り、なレベルまで来ていました。柴咲コウはなかなか良いですな。

ちょっとネガティブな調子で書いてきていますが、冒頭にも書いている通り、結構面白かったと思っています。今までに見たことがない感覚を受ける。時空を超えているので、当然近未来的なテイストがされているのだけど、まあ、そこそこなCGが出来ているので、近未来感がちゃんと担保されている。やっぱりアニメ的マンガ的なわけですが、AKIRAとか見たことないけど、実写版になったら、こんな感じなのかな、とか思う。

そんな第一回の視聴率は、19.2%だったようですね。これが高いのか低いのか、というのは人それぞれかもしれませんが、個人的には、キムタクのドラマとしては低いと言えると思っています。

まず、わかりやすさ、はとても大事だと思います。このドラマを誰が見ているのかというと、結局30代が中心なのかな、と思うけど、今の30代てそんなにアニメとかはみないし、そこまでITのリテラシーが高い人もそこまで多くないと思うことを考えると、近未来感は出すのだけど、わかりやすさを自然に担保しないと厳しいかな、と。

あと、やはり、時間の軸を一つ入れると、見ていて混乱することは多いと思う。未来については、ある程度まで、謎を持たせるので、混乱してしまう。ドラマを見ていて、自分がドラマの世界の中のどこにいるか、を認識しながら見れていない可能性がある。これは、良い面もあるかもしれないけど、悪い面もあるのかな、と。

あとは、第一回で、未来警察の人があと10人いるという話をしていたことから、容易に推察できる、あと10回未来警察の人とキムタクが戦う、というお決まりのパターン。お決まりのパターン自体は良いと思うのだけど、いきなり全11回のドラマです、というのをドラマの中でご連絡頂かなくてもいいかな、と思いつつ。そんなお決まりのパターンの中でも、謎めいた部分を如何に適切な量で、視聴者に提供していって、面白さを感じてもらうか、が大事なのかな、と思いました。

まあ、第二回も見ようかな、と思います。

2013年10月14日月曜日

「運」とは何か? (「絶対ブレない「軸」のつくり方」南壮一郎)

「運」て何なのでしょう?

運がある/ない、運が良い、とかたまに話があがるのだけど、一体、「運」とは何なのだろう?そんな話を書いているのは、こんな記事を読んだから。

よく「南さんて運がいいですね」と言われますが、僕はあまり運を信じていません。仮にそんな運のようなものが人生や仕事にあったとしても、そんな非効率な前進を待つよりも、チャンスや機会を自らの行動で掴み取った方が早いです。ちなみに、自分の想像を超える何かが起きて欲しいなら、普段の自分の行動パターンと違うことを仕掛け続けたら、普通に起こると思います。

ビズリーチの南壮一郎さんのコメント記事。なかなか真理だと思います。

自分が期待していることを早期に叶えられたとき、運が良いと思うのかもしれません。例えば、宝くじで2億円があたった時、運が良いと思われる。例えば、会社を立ち上げて、1-2年程度で軌道に乗って、採用がどんどん増えていくような状態になった時なども。

しかし、本当に「運」と言えるのは、宝くじに当たることくらいかな、と思います。考えるに、自分がコントローラブルな範囲が僅少な中で、期待にミートできた時だけ、本当に運が良いと言えるのかな、と思います。

他のケースでは、コントローラブルな範囲が少ないと思っていても、実はコントローラブルな範囲は結構あって、その範囲内で頑張り続ける人は、期待にミートできる確率が上がっていく、ということなのかな、と思います。

南壮一郎さんは、どんどん行動し続けて、コントローラブルな範囲を拡げ続けていった。行動する中で得られる情報を活かし続けて、そして行動し続けて、成功にアドレスし続けた。人の10倍は頑張っているでしょう。しかし、その頑張りの一部しか見えない人にとっては、南壮一郎さんは「運」が良い人に見えてしまうのかもしれません。

結局、「運」はあるとかないとか、良いとか悪いとか、ではなくて、自分が「運」を引き寄せるための行動をし続けることができたかできなかったか、という捉え方になるのかな、と思います。

2013年9月9日月曜日

エグゼクティブと新書 (「聞く力」阿川佐和子)

※タイトルにある本とは前々関係のないお話。

私が大学生の頃。とある電機・エンターテイメント会社でインターンシップをしていて、とあるサービスのマーケティングを考えていた。ターゲットセグメントになりきって、どのようなサービスであればうれしいのか、を学生なりに必死に考えていたのだけど、学生であり、ムダな知識がなかったせいか、カスタマーセントリックな本質的なアプローチをしていたかもしれない、とか回想しちゃったりする。

その時、とある方にヒアリングに行った。日本で最も権威のある高級ホテルの役員をされていた方で、色々なコネクションをつたって、彼にアプローチしたのでした。色々なお話をしたのだけど、脱線してお話された内容が、ひっかかった(サービスとは全く関係がないのだけど)。

彼は、新書を読みなさい、と仰っていた。彼は、毎日、会社の行き帰りでは、新書を読んでいる、と。逆に、新書以外は何も持たずに、新書だけを持って、通勤しているとのこと。毎日通勤の時に読んでいると、当然だが、色々な領域の新書を読む。新書は、色々な業界の色々なテーマの本があるので、色々な知識が入ってきて、知見が広がる。高級ホテルゆえ、日本だけでなく、様々な国の要職の方々と会話をする機会に、とても役に立つというお話だった。

新書なのがミソ。なのだと思う。新書は、素人にもわかり易いエントリーなお話が多い。全体像はわかりやすくて、基本的な内容に加えて、最新のトピックス等にも触れられていて、ポイントを掴みやすい。新書を沢山読むことで、知識の広がりを期待することができるわけですね。知識が広がれば、誰かに会った時に、相手に興味を持つことができるチャンスが増える。基本的な知識があるので、相手との話の基盤ができていて、適切な質問をすることで、内容を深堀することも可能だろう。そんな効用を話していたような、話していないような。

本を読む。では、何を読むか?興味がある領域について深堀する本を読むのも良いと思うけど、新書を読むのも良いかな。そんなお話でした。

2013年8月25日日曜日

ムダをなくすよ、渋滞学(「シゴトの渋滞学」西成 活裕)

結構前のことだが、日経ビジネスの人物特集で、「渋滞学」について研究している東大教授がいた。航空宇宙学か何かを元々研究していたが、最終的に行き着いたのが、渋滞学とのことで、年間10兆円以上の社会価値損失を生んでいる交通領域の課題を解決しようとしているという話であったと記憶している。

で、最近、本屋で目に入ったのが、こちら。渋滞の現象とその要因や解決のアプローチは、交通に限った話ではなく、個人個人の仕事であり、会社や経営にも応用が利くよ、という話。なんでも東大の改革に関しても、渋滞学の観点からアプローチをしているとのこと。



渋滞学の流れで出てくるのが、トヨタのカンバン方式。この周辺の話は、ムラ、ムリ、ムダ、をなくせ、という話とか、それなりに知っていると思っていたのだが、どうも明確に理解していなかった模様。
  • ムラがあるからムリをする。ムリをするからムダになる
ムラとムリとムダに関する腑に落ちる関係性。だから、ムラをなくすような標準的なプロセスや行動習慣を磨いて時間の過ごし方とアウトプットのベースラインを上ることで、ムリをなくせて重要なんだね、という、なんだか色々が繋がった感があったり。

また、渋滞学のキーポイント二つが、なかなか良いと思った。
  • 未来を予測しておくこと
  • かならず予定を踏まえて進めること
自動車の運転が上手なドライバーは、結構先の車までの状況を見た上で、アクセルやブレーキを踏むため、運転のペースは安定していて、渋滞は起きにくい。

他方で、仕事でも、先を見据えて計画的(この部分は、他に数点参考になるトピックスがありました)に仕事をこなすことで、余計なブレーキやアクセルがなく、周囲も含めて、安定した仕事、アウトプットを出すことにつながるよね、という話。

本書は、基本的には、渋滞学を軸とした話にしようとしているが、スピンオフ的に、筆者の仕事観や行動習慣等がポロポロ展開されていて、参考になる点も多かったですね。

2013年8月18日日曜日

基本を知らんやつは何もできねーんだ (「世界のエリートはなぜ、この基本を大事にするのか?」戸塚隆将)

著者は、新卒でゴールドマンサックス、その後自費留学でハーバードビジネススクール、卒業後マッキンゼーで経験を積み、今は独立してコンサルティング会社を経営している方。

投資銀行、経営コンサルティングファーム、MBAのトップを全てゲットしている方はなかなかいないと思うので、経歴的に超エリートと言えるでしょう。そんな彼が、過去色々な優秀な方々と一緒に仕事やスタディをする中で、学んだ仕事や処世の「基本」をまとめたのが本書となります。

「基本」。私は、30歳過ぎまで、この「基本」を全く認識してこなかったですね。正確に言うと、「基本」を「基本」と認識していなかった節があります。スラムダンクが好きで、首題は赤木の言葉の加工引用ですが、そんな印象的なセリフを楽しみながらも、基本をちゃんと認識して、対峙していなかったと思います。

しかし、何かの能力をちゃんと身につけたいと考えたとき、「基本」を深いレベルまで習得することの必要性に行き着くことに気づいたのが30歳をすぎた位でしょうか。結局、全ては、「基本」が何かの状況によって変わったものでしかないということ。で、何かの状況に応じて変えるには、「思考」することが必要。つまり、「基本」と「思考」の二つの要素を身につけることが大事なのかな、と考えています。

さて、これは閑話でして、本書は、結構テクニカルな項目が沢山詰まっていて、本を読んでみて、各人が、気に入った項目を取り入れていけば良いのかな、と思います。この本でいう「基本」とは、ビジネスにおける行動原理の文脈における「基本」といえると思います。「基本」を忠実に継続的に実践していけば、ビジネスを構成する各要素のパフォーマンスのベースラインを上げられるし、結果、周囲からの信頼関係も深まり、ポジティブなループを創り、たどることができるのかなと思います。



では、何を継続的に実践する「基本」とするか?詳しくは本書をご一読し、自分なりに、その意味合いを咀嚼し取り入れればと思いますが、私目線で、気になった項目について、本書の内容を伺い知って頂く意味でも、加工引用しておきますので、ご参考下さい。
  • 初対面の相手とは、挨拶の過程で3回は相手の名前を呼んで憶える。人の名前を憶えることは、相手の心象効果も含めて重要な要素
  • 引き受けた仕事はその場で5分間だけやる。状況を明確に認識している間に取りかかり、8割方の見通しを付ける。仮に不明なことがあっても、直後だから、聞きやすい面も有り
  • メールは朝一にはしない。移動中や午後の生産性の低い時間帯にする。時間当たりのパフォーマンス密度は異なるので、タスクと時間帯の紐付けを最適化する
  • 日曜夜には、週末に楽しんだことを振り返り、月曜に備える。遊んだから頑張る、ということを明確に意識して、月曜にのぞむ
  • 資料の細部にこだわる、手元に残るのは発言ではなく資料。タスクがマルチかつパラレルに沢山走ると資料への力の掛け方も考えてしまうが、完璧な資料作成を図るべき

2013年8月16日金曜日

合理とケチの間に。 (「世界の日本人妻は見た」TBS)

テレビ番組「世界の日本人妻は見た」でオランダ人に嫁いだ方の話が特集されていて、彼女のオランダでの生活のトピックスが幾つか取り上げられていた。その一つが、オランダ人はケチ、という話。これがかなり面白かった。ケチのエピソードとしてあったのが、例えば、こちら。
  • 年間5円の消費電力を節約するために、家電購入に何日もかける
  • 朝のパンの具は一種類。二種類以上使うと怒られる
  • 日中は家中の電気を消して回る
  • トイレットペーパーの一回当たり使用量が超短い。そもそも市販のトイレットペーパーの幅は日本製比較で狭く、一区画も短い
などなど。非常に興味深い内容であった。収録会場にいたオランダ人の肩身の狭いっていったらなかった。常に苦笑いっていうw

しかし、このように日々倹約につとめて捻出したお金は、バカンスに行って太っ腹に使ったり、献金に使ったり(一人当たり献金額が世界一)で、有効活用されているようだ。ただのケチではなく、合理的なのだ。

個人的には、倹約、つまりは、無駄を排除した合理的な毎日を過ごすことには大賛成だし、志向している。しかし、あくまでテレビで特集されていた内容は、度を超しているな、と思った。前にSLAについて記載したが、無駄を排除するために極度に時間を費やしたりすることは、その費やした時間こそ無駄になったりするので、バランスが必要だな、と思うわけですね。

ちなみに、ドイツも、倹約文化なのですよね。倹約が身に付いている国民性というのは、根が真面目で、着実できめ細かいパフォーマンスを出す様に思えたりする。実際、GDPは高い。思い返せば、日本も、倹約文化があったのだが、最近は見る影もない様に思うのは気のせいだろうか。これまた常にパフォーマンスが高い、トヨタ等の愛知企業や県民くらいにはまだ残っているが。

ということで、倹約、というキーワードから、色々考えられますなぁ。まあ、何にせよ、私は倹約を是とする、というか、無駄を排除して、日々を過ごそうという思いを強くした次第でございます。

2013年8月13日火曜日

毎日「捨てる」 (「佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和)

更に生産性を上げたいな、と課題意識があるわけですね。そういった時に、「整理」というのが一つの打ち手として、久し振りにでてきたわけです。

外資企業に勤めていた時は、先述の通り、生産性向上の鬼のような会社だったので、結構「整理」していました。労働裁量制でフリーアドレスだったので、仕事の荷物は最小限で、紙も持たないで全てPCで完結するオペレーション。

このオペレーションは身体に染み付いて、他の会社で働いても、仕事道具はほとんど持たなくなりました。私の机の上には何もない、みたいな。机の中には、一応書類やらの資料が入っているのですが、野口悠紀雄氏の超仕事法に倣って、上からどんどん置いていって、しばらくしたら下の方から捨てていく流れ。机の中もほとんどモノがない。

ということで、会社の机周りは良いのですが、家の中や他のシーンでも、もっと「整理」をしたいと思うわけですね。
  • 何かを探す時間というのは、それ自体無駄だし、その前後の行動との接続の必要が生まれる観点からも無駄だし、何かを探すことをゼロナイズしたい
  • そもそも、いらないモノがあることは、空間を無駄に圧迫するし、自分の視界に入って、目に入ったモノを基点に思考が始まることでも無駄が生じる
ということで、無駄のない空間と思考のために、「整理」をしたいな、と。

色々と、「整理」の方法はあると思います。基本的に、タイトルにもいれている「佐藤可士和の超整理術」は空間や情報や思考を整理するという観点で、とても良書。tips的な整理方法もあるけれども、上位には、コンサル的な思考フレームワークがあって、レベルが高い。この本をちゃんと理解して実践に落とし込むことができると、相当パフォーマンスがあがるでしょう。情報や思考の整理については、レベルが高いので、日々の鍛錬が必要ですが。


そんな閑話もありつつ、最近私が習慣的にやり出したのは、「捨てる」ことですね。捨てる技術とか色々本が出ている様な気がしますが、それらの本は全く読まないで、「捨てる」ことを毎朝・夜のタスクに盛り込んでいます。

しばらく前から思うのは、普通に生活をしていると、モノが増えていく。油断するとどんどん増えていく。で、いつの間にか部屋はある程度圧迫され、モノを見てみれば、あれ、これってなんだっけ?と。そういうの、なくしたい。無駄でしかないから。

毎日、意識的に、「捨てる」。「捨てる」ことを考えると、その前後では、「整理」も考えている。また、「捨てる」という出口を考えていると、何かを「買う」という入り口のエントリーマネジメントも考えるようになる。「捨てる」って、生活を清流化する基点となるアクションだな、と試行してみる中で、とても思ったという話。

2013年7月28日日曜日

生産性向上、再び (「ハーバード式「超」効率仕事術」ロバート・C・ポーゼン)

私は「忙しい」という言葉を基本的に使わないのですが、最近めっきり「忙しい」ですわ。この「忙しい」という状態は、外部的な要因もあれば、内部的な要因もあるわけですが、外部的な要因の解決には限界があるので、内部的な要因に目を向ける必要があるのは言うまでもありません。で、この本を手にとったわけですが、手に取る前だか後だかに、自分の仕事の仕方について、振り返って少し考えてみました。

とある外資企業に勤めていたとき、当該企業は生産性向上のソリューションが一つの大きなサービスだったこともあり、会社自体が生産性向上の鬼でした。ツールも業務プロセスも、マネジメントも。私は、その生産性を高める、ということが身体に染み付いたわけですが、生産性だけでは、自分が考える新しい価値を創造することは難しいと思ったものです。

違う会社で働いていたとき、考え抜くことを重視する巨大企業の中枢の企画集団と1年半近く仕事をしていた間。この間は、考え抜くことが仕事でした。生産性は最低限担保するものの、優秀なプロジェクトメンバーよりも考え抜いて、企画のアウトプットを出すことが仕事で、多面的に何次元もの軸で考え抜いて、一つの解を出して行くことが必要でした。でないと、そこにいる意味がないので。脂の乗った年代の選りすぐりの方々と、毎日一緒に仕事をしていた時間はとても貴重でした。

結果、考え抜く、という姿勢が基本としてあって、自分の存在価値は、決まったことを着実に迅速にやっていくことよりも、新しいことを考えていくことにあると考えている点があります。で、ここで気をつけないと行けないのは、考え抜くということには結構時間がかかるということです。及第点として、70点をとるには、10分で済むかもしれないが、100点ないし、95点等の高得点をとるためには、60分かかるかもしれない、ということ。Service Level Agreementの設定の際に出てくる、時間=コストとService Levelに近いかもしれません。

だから、全てにおいて、考え抜くと時間がとてもかかってしまうわけです。だから、考え抜く対象を選んでから、考えないといけない。これは、当たり前の様でいて、個人的には、運用していくために、Try and Errorが必要と思います。考え抜く必要がない仕事って、あるかな?と思うわけです。どんな仕事も、考えていくと、もっと良い仕事のやり方がみつかったり、より広義の仕事に変化して、より価値が高まったりするわけで。仕事とは、自分から創るものであり、自分の周りに存在するモノ・コトは全て仕事になりうる状態に身を置いている、というのが基本。そして、人と関わって行く中で、自分が考えることで提供できる価値というのは日々の業務の中で無数に存在して、出会うものなのかな、と実感値としてもあるわけです。そん中で、やはり、自分の中で、対象に対する重み付けが必要になってくるなと思うわけです。

ということで、首題の本の話にやっと繋がりました。著者の略歴はこちら。
  • 資産運用会社フィデリティ・インベストメンツの副会長
  • MFSインベストメント・マネジメント会長
  • ワシントンの法律事務所のパートナー弁護士
  • HBSの上級講師
  • ブルッキングス研究所の上席研究員

で、これらの経歴や実績が、家族とは毎日19時から、一緒に食事の時間を共有しつつ、8時間睡眠をした上での話なのが大きな特徴。猛烈に仕事をする人たちがいて、その中で、家族との時間や睡眠やらなにやらの時間をカットしていたりするのですが、この方は、そういったことを完全に否定しています。

キーとなるのは、冒頭の話に繋がる点で、要は、自分の仕事上の目的や目標を明確にし、目的や目標を達成することに関連する仕事であり情報に限定して仕事をするもので、それ以外のほとんどはカットしていく。超目的的な時間の使い方。とても割り切られた仕事術なわけですね。

そんな考え方が最も重要な点であり、彼の生産性向上の施策は全てその考え方に帰着するのですが、その過程で、Hacks的にテクニックがあったりします。自分なりに、生産性を高める様な工夫は常に図るべきだと思いました。最近、おろそかにしていたかもな、と思い返しました。

自分の目的に即した業務にフォーカスして時間を利用する。考え抜くところは考え抜くし、その中で、生産性を最も向上させるような仕事の仕方の工夫もしていく。書いてみると、シンプルなのですが、磨いても磨いてもな、内容でもありますね、これ。

2013年7月21日日曜日

やりきっているか?(「経営請負人の時代」盛岡康一×南壮一郎)

仕事をしていて大事なコト。仕事中やら昼休みやら飲みの席やらそこかしこででてくる仕事のお話。大事なコト、となると色々なレイヤーとメッシュで話がされるわけだが、こんな話を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。
  • できるか、できないか、ではない。やるか、やらないか、が大事
「やらない」と何も始まらない。「できるか」、「できないか」、はやってみないとわからない。そもそも「やらない」と何もわからない。やはり、「やらない」と何も始まらない。「やってみる」と、結構「できたり」する。メッシュの小さなことなら「できる」。でも、「やらない」人が多い。だから、「やった」人が勝つ。「やる」ことが大事。そんな意味合いも含まれている。

でも、やったらできるコト、の範囲も実は限られていて、やったらできる、とは限らない領域があったりする。そんな領域があると認識していない人も多いかもしれない。とことんやってみないと、そんな領域に出くわさない。で、そんな領域の話について、本タイトルの対談で、faceebook日本法人事業開発責任者 盛岡康一と、ビズリーチ代表 南壮一郎はしている。読んでいて、ピンとくる人は少ないかも。そこで書かれている内容をこちらに抜粋(原文)。
  • 南「ビジネスパーソンとしての市場価値を考えている方は多いと思いますが、価値を高めていくにはどうしたら良いとお考えですか?」
  • 盛岡「やりきることです。できる・できないではなく、やりきったか・やりきっていないかだと思います。人は失敗するごとに自分の言葉で語れるようになるから、そのバリエーションが多い人ほど価値が高いのではないでしょうか。教科書に書いてあることを読む人よりも、経験を元に語れる人の方が圧倒的に強い。だから、たとえ失敗したとしてもやりきったほうがいいと思います。」
Strongly agree. やりきる、って大変。厳しい局面があって、それを自分自身がなんとかすると決めて、自分が納得がいく最高水準のアウトプットを目指して、考え抜いて、色々な人をなんとか動かして、結果を出す。その背景には、絶対的な自分事化があって、覚悟がある。

他人事ではなくて自分事。なんとかなると思っている。誰かがやっているのをちょっと口を加えて見て、なんとなく言葉を発して、やったきになって終わる。そういうのではなくて、全体に自分がなんとかするという熱さ。何かの使命感を背負っていて、鬼気迫る感じ。ちょっとテンションが違くて、背後にオーラがうねっている感じ。そんな姿勢を持って仕事にのぞめているか、のぞめていないか。そんな人については、見ていて、違いが明確。やりきる力を持っている人とは、熱く仕事を一緒にしたいと思わせるものを持っている。

最近強く思っている、仕事で大事なコト。それが対談で語られていて、おぉぉ、と思って、取り上げてみました。そんな視点で、自分や周りの人の仕事っぷりを見てみると何か気づきがあるかもしれませんね。

2013年7月20日土曜日

強い者に真っ正面から立ち向かう(「半沢直樹」TBS)

今クールのドラマの中では、TBSの「半沢直樹」が最も面白い。全体ストーリーは、こちらをご覧頂ければと思うが、何が面白いか?を一言で言うと、

強い者に、真っ正面から、堂々と勝負を挑んでいく様が、清々しい

という点に尽きるだろう。主人公の銀行員は、行内の権力闘争の中で、上司のミスを全てなすり付けられる中で、そのミスをチャラにするべく、上下関係が厳しい銀行の中で、本社や上司らと真っ正面から堂々と戦っていく。サラリーマンであるならば、仕方ない、と諦めてしまいがちな局面で、絶対に勝つという意思を持って突き進んでいる所に、感情移入する人は多いでしょう。

日曜21時から、このドラマを放送しているのは、日本のサラリーマンに向けた応援、といった位置付け。月曜から再び営業日が始まるサラリーマンが多い中で、ドラマの主人公の様にとまでは言わないまでも、厳しい局面でも頑張って、という応援メッセージが、このドラマに込められているのであろう。

原作は、直木賞作家の池井戸潤のこちらの本。

 

さてさて、このドラマは面白い。厳しい局面にさらされては、真っ正面から立ち向かい、一矢報いはするのだけど、そうそううまくはいかないのがリアリティ。当然打ちのめされたりするのだが、そこで諦めない姿勢が一貫しているのが主人公であり、このドラマの中心的なエッセンスなわけです。

これまで、二回見てみて思うトコロ。先述の通り面白いのだけど、先の構成がワンパターンになると面白さは半減する。ワンパターンな水戸黄門的な楽しさでも、それはそれで良いのだけどれども、飽きがこない工夫が必要。

ストーリーの根幹には、主人公の幼年期の原体験があり、父親の会社が銀行員の貸し渋り、不良債権回収のあおりで追いつめられ、自殺するという話があり、それが基点となって、主人公がその当該銀行の行員になり、逆に、銀行を変える、自分が思う様な銀行、社会的な役割に変えたいという野心を持っている(原作を読んでいないのだけど)部分がある。

恐らく、父親を自殺に追いやった銀行員が、現在は表裏で銀行を牛耳る常務取締役の香川照之なのだろうが、その香川照之との闘いの距離感や時間感覚の持たせ方が、ドラマをいかに面白くするかのキーファクターなのだろうな、と。ここの創り込み方が要注目ですな。

あと、主人公の堺雅人が良いですね。「リーガルハイ」くらいの時から、型が破れた感がありますな。かつては、にこやかな笑顔とセットで温厚な脇役をしている姿しか記憶にないのだけど、「リーガルハイ」から、役の触れ幅が広がって、実に面白くて魅力的になってます。彼が、この役を演じているのも、このドラマが受け入れられている要因の一つだろう。

2013年7月15日月曜日

Good Designに囲まれた毎日(G型醤油さし)

私の家で使用している醤油さしがこちら。











非常に、ミニマルなデザインで、テーブルの上に置いた時の安定感は半端無いわけですね。こちらの醤油さしが、とある百貨店で入ったお寿司屋さんでも使われていて、ちょっとうれしくなって取り上げてみました。

ミニマルで、機能的で、デザイン的に飽きがこなくて・・・ということで、こちら、Good Design Awardをとられている森正洋氏のデザイン。Good Design Awanrdて、対象テーマは幅広くて、私も電機メーカーに勤めていた時に担当商材が受賞していて、受賞の販促物を作った記憶がありますが、カスタマに対して、少なからずなポジティブなインパクトを与える称号なわけでございます。まあ、私の場合は、買って使ってみた後に気づいたことなのですがね。

デザイン性の高いモノに囲まれて生きていきたいな、と思います。正確に言うと、自分が良いなと思うモノに囲まれて。人生短いので。何か気に食わないモノに囲まれて、時間や空間を過ごすよりも、気に入ったモノに囲まれて、時折目にする瞬間や、囲まれているという空間への認識の積み重ねというのは、人生の質を上げると思うのですよね。

人生の質とは、時間の積み重ねであって、時間の構成要素の中に、身の回りのモノ、の重みというのは結構だったりするのですよね。そんなわけで、自分が気に入ったモノが見つかった時には、即買いした方が良いと思うのですね。

2013年7月13日土曜日

まず、楽しいコトを見つけよう(「天職」秋元康 | 鈴木おさむ)

何か新しいことを考えて、形にすること。この機能については、テーマとしては色々あるわけだけど、華やかな世界でトップランナーとして活躍する秋元康と鈴木おさむによる対談は非常に興味深い。

ポイントとしてあるのは、好奇心、の部分。自分が面白いと思うことを最も大事にしている。面白いと思う情報を取りに行くし、面白いと思うことを考え、形にしていく、例えば、何かが先にスケジューリングされていたとしても、面白い、を大事にして、スケジュールを変えたりしてでも、優先する。

秋元康の本を読んでいると、運の話が出てくる。最終的には、運、ですよ、と。そして、運を掴むための準備の話とかもあったりするのだけど、その前提として、面白い、と思えることの延長線上にあるかどうか、が大事なのかなと思うわけです。でないと、いつ運が目の前を通るかわからない中で、膨大な準備なんてできない。いや、恐らく、その前提条件が備わっている時には、準備、とすら思っていないのかもしれない。それくらい、面白い、と思えるかどうかは大事なんだと思う。

とある局面でとある方々に、仕事をする喜びとは何か?なぜ仕事をするか?という話をしたことがある。僕は、二つあるのかな、と思っている。一つは、やりがいがあること。もう一つは、やりたいことがあること。やりがいとは、周囲から期待があって、その期待に応え、期待にミートすること、そして、超えること。他方で、やりたいこととは、自分が仕事を通じて、社会をどう変えたいか、の核が自分の価値観と共鳴していること。

秋元康や鈴木おさむは、やりたい、と思えることをとても大事にして、コミットしているのだな、と読んでいて思ったわけですね。先の二つは、どちらも大事だと思うのだけど、まず後者があって、で、前者も備えている、もしくは、備わせる、というのがあるべき順番かな、と。

ということで、つらつらと好き勝手書いてみました。キーとなるセンテンスは抜粋してみました。前半が秋元康で、後半が鈴木おさむ。やはり、秋元康の方が、ディファレンスを取った考え方が一貫してますね。なか面白い本なので、一読の価値有りでございます。


秋元康

  • 「人間の幸せは何で決まるか?」「今が楽しいと思えるか?」それしかない。
  • 仕事でも自分からアプローチはしない。アイデアの種があっても、ことさらプレゼンしない
  • 人脈は、あとで気づけば人脈になっているだけ
  • 便りがないのは縁がない、なの
  • みんな、そのときの運の流れ、空気の流れよりも、先に決めたスケジュール通りに生きようとする
  • 自分が「おもしろそうだな」と思えるかどうかが一番
  • 一番重要なのは「好奇心」だけど、もう一つ挙げるならば「スピード」
  • 忙しくなるのがわかっていても、仕事を引き受ける理由
    • まずは好奇心
    • 小さな誘いや依頼を断りたくない
  • どうしたら放送作家になれる?って聞いてるやつはダメで、そこで何かを思いつくやつが放送作家なんだよ
  • 最終的には、やるか、やらないかしかない。やったやつが成功するんだよ
  • いいときでも悪い時でも、淡々とやっているうちに、運がくる
  • 仕事が終わって、飲みに行くか、女の子と遊ぶか、寝ちゃうか、そこで、さらに書けるかどうかの差。誰に頼まれているわけでもない中で
  • 誰もがやりたいことをやるだけの時間しかないと思う


鈴木おさむ

  • 今、世間の真ん中にあるものに近づくっていうよりかは、自分が思ったことにみんなに触れさせたい
  • 人に会うのって、自分の計算外のことが起きるってこと
  • やりたい仕事は待ってたら取られちゃう。だから、格好付けずに口に出して言う