2013年8月13日火曜日

毎日「捨てる」 (「佐藤可士和の超整理術」佐藤可士和)

更に生産性を上げたいな、と課題意識があるわけですね。そういった時に、「整理」というのが一つの打ち手として、久し振りにでてきたわけです。

外資企業に勤めていた時は、先述の通り、生産性向上の鬼のような会社だったので、結構「整理」していました。労働裁量制でフリーアドレスだったので、仕事の荷物は最小限で、紙も持たないで全てPCで完結するオペレーション。

このオペレーションは身体に染み付いて、他の会社で働いても、仕事道具はほとんど持たなくなりました。私の机の上には何もない、みたいな。机の中には、一応書類やらの資料が入っているのですが、野口悠紀雄氏の超仕事法に倣って、上からどんどん置いていって、しばらくしたら下の方から捨てていく流れ。机の中もほとんどモノがない。

ということで、会社の机周りは良いのですが、家の中や他のシーンでも、もっと「整理」をしたいと思うわけですね。
  • 何かを探す時間というのは、それ自体無駄だし、その前後の行動との接続の必要が生まれる観点からも無駄だし、何かを探すことをゼロナイズしたい
  • そもそも、いらないモノがあることは、空間を無駄に圧迫するし、自分の視界に入って、目に入ったモノを基点に思考が始まることでも無駄が生じる
ということで、無駄のない空間と思考のために、「整理」をしたいな、と。

色々と、「整理」の方法はあると思います。基本的に、タイトルにもいれている「佐藤可士和の超整理術」は空間や情報や思考を整理するという観点で、とても良書。tips的な整理方法もあるけれども、上位には、コンサル的な思考フレームワークがあって、レベルが高い。この本をちゃんと理解して実践に落とし込むことができると、相当パフォーマンスがあがるでしょう。情報や思考の整理については、レベルが高いので、日々の鍛錬が必要ですが。


そんな閑話もありつつ、最近私が習慣的にやり出したのは、「捨てる」ことですね。捨てる技術とか色々本が出ている様な気がしますが、それらの本は全く読まないで、「捨てる」ことを毎朝・夜のタスクに盛り込んでいます。

しばらく前から思うのは、普通に生活をしていると、モノが増えていく。油断するとどんどん増えていく。で、いつの間にか部屋はある程度圧迫され、モノを見てみれば、あれ、これってなんだっけ?と。そういうの、なくしたい。無駄でしかないから。

毎日、意識的に、「捨てる」。「捨てる」ことを考えると、その前後では、「整理」も考えている。また、「捨てる」という出口を考えていると、何かを「買う」という入り口のエントリーマネジメントも考えるようになる。「捨てる」って、生活を清流化する基点となるアクションだな、と試行してみる中で、とても思ったという話。

2013年7月28日日曜日

生産性向上、再び (「ハーバード式「超」効率仕事術」ロバート・C・ポーゼン)

私は「忙しい」という言葉を基本的に使わないのですが、最近めっきり「忙しい」ですわ。この「忙しい」という状態は、外部的な要因もあれば、内部的な要因もあるわけですが、外部的な要因の解決には限界があるので、内部的な要因に目を向ける必要があるのは言うまでもありません。で、この本を手にとったわけですが、手に取る前だか後だかに、自分の仕事の仕方について、振り返って少し考えてみました。

とある外資企業に勤めていたとき、当該企業は生産性向上のソリューションが一つの大きなサービスだったこともあり、会社自体が生産性向上の鬼でした。ツールも業務プロセスも、マネジメントも。私は、その生産性を高める、ということが身体に染み付いたわけですが、生産性だけでは、自分が考える新しい価値を創造することは難しいと思ったものです。

違う会社で働いていたとき、考え抜くことを重視する巨大企業の中枢の企画集団と1年半近く仕事をしていた間。この間は、考え抜くことが仕事でした。生産性は最低限担保するものの、優秀なプロジェクトメンバーよりも考え抜いて、企画のアウトプットを出すことが仕事で、多面的に何次元もの軸で考え抜いて、一つの解を出して行くことが必要でした。でないと、そこにいる意味がないので。脂の乗った年代の選りすぐりの方々と、毎日一緒に仕事をしていた時間はとても貴重でした。

結果、考え抜く、という姿勢が基本としてあって、自分の存在価値は、決まったことを着実に迅速にやっていくことよりも、新しいことを考えていくことにあると考えている点があります。で、ここで気をつけないと行けないのは、考え抜くということには結構時間がかかるということです。及第点として、70点をとるには、10分で済むかもしれないが、100点ないし、95点等の高得点をとるためには、60分かかるかもしれない、ということ。Service Level Agreementの設定の際に出てくる、時間=コストとService Levelに近いかもしれません。

だから、全てにおいて、考え抜くと時間がとてもかかってしまうわけです。だから、考え抜く対象を選んでから、考えないといけない。これは、当たり前の様でいて、個人的には、運用していくために、Try and Errorが必要と思います。考え抜く必要がない仕事って、あるかな?と思うわけです。どんな仕事も、考えていくと、もっと良い仕事のやり方がみつかったり、より広義の仕事に変化して、より価値が高まったりするわけで。仕事とは、自分から創るものであり、自分の周りに存在するモノ・コトは全て仕事になりうる状態に身を置いている、というのが基本。そして、人と関わって行く中で、自分が考えることで提供できる価値というのは日々の業務の中で無数に存在して、出会うものなのかな、と実感値としてもあるわけです。そん中で、やはり、自分の中で、対象に対する重み付けが必要になってくるなと思うわけです。

ということで、首題の本の話にやっと繋がりました。著者の略歴はこちら。
  • 資産運用会社フィデリティ・インベストメンツの副会長
  • MFSインベストメント・マネジメント会長
  • ワシントンの法律事務所のパートナー弁護士
  • HBSの上級講師
  • ブルッキングス研究所の上席研究員

で、これらの経歴や実績が、家族とは毎日19時から、一緒に食事の時間を共有しつつ、8時間睡眠をした上での話なのが大きな特徴。猛烈に仕事をする人たちがいて、その中で、家族との時間や睡眠やらなにやらの時間をカットしていたりするのですが、この方は、そういったことを完全に否定しています。

キーとなるのは、冒頭の話に繋がる点で、要は、自分の仕事上の目的や目標を明確にし、目的や目標を達成することに関連する仕事であり情報に限定して仕事をするもので、それ以外のほとんどはカットしていく。超目的的な時間の使い方。とても割り切られた仕事術なわけですね。

そんな考え方が最も重要な点であり、彼の生産性向上の施策は全てその考え方に帰着するのですが、その過程で、Hacks的にテクニックがあったりします。自分なりに、生産性を高める様な工夫は常に図るべきだと思いました。最近、おろそかにしていたかもな、と思い返しました。

自分の目的に即した業務にフォーカスして時間を利用する。考え抜くところは考え抜くし、その中で、生産性を最も向上させるような仕事の仕方の工夫もしていく。書いてみると、シンプルなのですが、磨いても磨いてもな、内容でもありますね、これ。

2013年7月21日日曜日

やりきっているか?(「経営請負人の時代」盛岡康一×南壮一郎)

仕事をしていて大事なコト。仕事中やら昼休みやら飲みの席やらそこかしこででてくる仕事のお話。大事なコト、となると色々なレイヤーとメッシュで話がされるわけだが、こんな話を聞いたことがある人は多いのではないだろうか。
  • できるか、できないか、ではない。やるか、やらないか、が大事
「やらない」と何も始まらない。「できるか」、「できないか」、はやってみないとわからない。そもそも「やらない」と何もわからない。やはり、「やらない」と何も始まらない。「やってみる」と、結構「できたり」する。メッシュの小さなことなら「できる」。でも、「やらない」人が多い。だから、「やった」人が勝つ。「やる」ことが大事。そんな意味合いも含まれている。

でも、やったらできるコト、の範囲も実は限られていて、やったらできる、とは限らない領域があったりする。そんな領域があると認識していない人も多いかもしれない。とことんやってみないと、そんな領域に出くわさない。で、そんな領域の話について、本タイトルの対談で、faceebook日本法人事業開発責任者 盛岡康一と、ビズリーチ代表 南壮一郎はしている。読んでいて、ピンとくる人は少ないかも。そこで書かれている内容をこちらに抜粋(原文)。
  • 南「ビジネスパーソンとしての市場価値を考えている方は多いと思いますが、価値を高めていくにはどうしたら良いとお考えですか?」
  • 盛岡「やりきることです。できる・できないではなく、やりきったか・やりきっていないかだと思います。人は失敗するごとに自分の言葉で語れるようになるから、そのバリエーションが多い人ほど価値が高いのではないでしょうか。教科書に書いてあることを読む人よりも、経験を元に語れる人の方が圧倒的に強い。だから、たとえ失敗したとしてもやりきったほうがいいと思います。」
Strongly agree. やりきる、って大変。厳しい局面があって、それを自分自身がなんとかすると決めて、自分が納得がいく最高水準のアウトプットを目指して、考え抜いて、色々な人をなんとか動かして、結果を出す。その背景には、絶対的な自分事化があって、覚悟がある。

他人事ではなくて自分事。なんとかなると思っている。誰かがやっているのをちょっと口を加えて見て、なんとなく言葉を発して、やったきになって終わる。そういうのではなくて、全体に自分がなんとかするという熱さ。何かの使命感を背負っていて、鬼気迫る感じ。ちょっとテンションが違くて、背後にオーラがうねっている感じ。そんな姿勢を持って仕事にのぞめているか、のぞめていないか。そんな人については、見ていて、違いが明確。やりきる力を持っている人とは、熱く仕事を一緒にしたいと思わせるものを持っている。

最近強く思っている、仕事で大事なコト。それが対談で語られていて、おぉぉ、と思って、取り上げてみました。そんな視点で、自分や周りの人の仕事っぷりを見てみると何か気づきがあるかもしれませんね。

2013年7月20日土曜日

強い者に真っ正面から立ち向かう(「半沢直樹」TBS)

今クールのドラマの中では、TBSの「半沢直樹」が最も面白い。全体ストーリーは、こちらをご覧頂ければと思うが、何が面白いか?を一言で言うと、

強い者に、真っ正面から、堂々と勝負を挑んでいく様が、清々しい

という点に尽きるだろう。主人公の銀行員は、行内の権力闘争の中で、上司のミスを全てなすり付けられる中で、そのミスをチャラにするべく、上下関係が厳しい銀行の中で、本社や上司らと真っ正面から堂々と戦っていく。サラリーマンであるならば、仕方ない、と諦めてしまいがちな局面で、絶対に勝つという意思を持って突き進んでいる所に、感情移入する人は多いでしょう。

日曜21時から、このドラマを放送しているのは、日本のサラリーマンに向けた応援、といった位置付け。月曜から再び営業日が始まるサラリーマンが多い中で、ドラマの主人公の様にとまでは言わないまでも、厳しい局面でも頑張って、という応援メッセージが、このドラマに込められているのであろう。

原作は、直木賞作家の池井戸潤のこちらの本。

 

さてさて、このドラマは面白い。厳しい局面にさらされては、真っ正面から立ち向かい、一矢報いはするのだけど、そうそううまくはいかないのがリアリティ。当然打ちのめされたりするのだが、そこで諦めない姿勢が一貫しているのが主人公であり、このドラマの中心的なエッセンスなわけです。

これまで、二回見てみて思うトコロ。先述の通り面白いのだけど、先の構成がワンパターンになると面白さは半減する。ワンパターンな水戸黄門的な楽しさでも、それはそれで良いのだけどれども、飽きがこない工夫が必要。

ストーリーの根幹には、主人公の幼年期の原体験があり、父親の会社が銀行員の貸し渋り、不良債権回収のあおりで追いつめられ、自殺するという話があり、それが基点となって、主人公がその当該銀行の行員になり、逆に、銀行を変える、自分が思う様な銀行、社会的な役割に変えたいという野心を持っている(原作を読んでいないのだけど)部分がある。

恐らく、父親を自殺に追いやった銀行員が、現在は表裏で銀行を牛耳る常務取締役の香川照之なのだろうが、その香川照之との闘いの距離感や時間感覚の持たせ方が、ドラマをいかに面白くするかのキーファクターなのだろうな、と。ここの創り込み方が要注目ですな。

あと、主人公の堺雅人が良いですね。「リーガルハイ」くらいの時から、型が破れた感がありますな。かつては、にこやかな笑顔とセットで温厚な脇役をしている姿しか記憶にないのだけど、「リーガルハイ」から、役の触れ幅が広がって、実に面白くて魅力的になってます。彼が、この役を演じているのも、このドラマが受け入れられている要因の一つだろう。

2013年7月15日月曜日

Good Designに囲まれた毎日(G型醤油さし)

私の家で使用している醤油さしがこちら。











非常に、ミニマルなデザインで、テーブルの上に置いた時の安定感は半端無いわけですね。こちらの醤油さしが、とある百貨店で入ったお寿司屋さんでも使われていて、ちょっとうれしくなって取り上げてみました。

ミニマルで、機能的で、デザイン的に飽きがこなくて・・・ということで、こちら、Good Design Awardをとられている森正洋氏のデザイン。Good Design Awanrdて、対象テーマは幅広くて、私も電機メーカーに勤めていた時に担当商材が受賞していて、受賞の販促物を作った記憶がありますが、カスタマに対して、少なからずなポジティブなインパクトを与える称号なわけでございます。まあ、私の場合は、買って使ってみた後に気づいたことなのですがね。

デザイン性の高いモノに囲まれて生きていきたいな、と思います。正確に言うと、自分が良いなと思うモノに囲まれて。人生短いので。何か気に食わないモノに囲まれて、時間や空間を過ごすよりも、気に入ったモノに囲まれて、時折目にする瞬間や、囲まれているという空間への認識の積み重ねというのは、人生の質を上げると思うのですよね。

人生の質とは、時間の積み重ねであって、時間の構成要素の中に、身の回りのモノ、の重みというのは結構だったりするのですよね。そんなわけで、自分が気に入ったモノが見つかった時には、即買いした方が良いと思うのですね。

2013年7月13日土曜日

まず、楽しいコトを見つけよう(「天職」秋元康 | 鈴木おさむ)

何か新しいことを考えて、形にすること。この機能については、テーマとしては色々あるわけだけど、華やかな世界でトップランナーとして活躍する秋元康と鈴木おさむによる対談は非常に興味深い。

ポイントとしてあるのは、好奇心、の部分。自分が面白いと思うことを最も大事にしている。面白いと思う情報を取りに行くし、面白いと思うことを考え、形にしていく、例えば、何かが先にスケジューリングされていたとしても、面白い、を大事にして、スケジュールを変えたりしてでも、優先する。

秋元康の本を読んでいると、運の話が出てくる。最終的には、運、ですよ、と。そして、運を掴むための準備の話とかもあったりするのだけど、その前提として、面白い、と思えることの延長線上にあるかどうか、が大事なのかなと思うわけです。でないと、いつ運が目の前を通るかわからない中で、膨大な準備なんてできない。いや、恐らく、その前提条件が備わっている時には、準備、とすら思っていないのかもしれない。それくらい、面白い、と思えるかどうかは大事なんだと思う。

とある局面でとある方々に、仕事をする喜びとは何か?なぜ仕事をするか?という話をしたことがある。僕は、二つあるのかな、と思っている。一つは、やりがいがあること。もう一つは、やりたいことがあること。やりがいとは、周囲から期待があって、その期待に応え、期待にミートすること、そして、超えること。他方で、やりたいこととは、自分が仕事を通じて、社会をどう変えたいか、の核が自分の価値観と共鳴していること。

秋元康や鈴木おさむは、やりたい、と思えることをとても大事にして、コミットしているのだな、と読んでいて思ったわけですね。先の二つは、どちらも大事だと思うのだけど、まず後者があって、で、前者も備えている、もしくは、備わせる、というのがあるべき順番かな、と。

ということで、つらつらと好き勝手書いてみました。キーとなるセンテンスは抜粋してみました。前半が秋元康で、後半が鈴木おさむ。やはり、秋元康の方が、ディファレンスを取った考え方が一貫してますね。なか面白い本なので、一読の価値有りでございます。


秋元康

  • 「人間の幸せは何で決まるか?」「今が楽しいと思えるか?」それしかない。
  • 仕事でも自分からアプローチはしない。アイデアの種があっても、ことさらプレゼンしない
  • 人脈は、あとで気づけば人脈になっているだけ
  • 便りがないのは縁がない、なの
  • みんな、そのときの運の流れ、空気の流れよりも、先に決めたスケジュール通りに生きようとする
  • 自分が「おもしろそうだな」と思えるかどうかが一番
  • 一番重要なのは「好奇心」だけど、もう一つ挙げるならば「スピード」
  • 忙しくなるのがわかっていても、仕事を引き受ける理由
    • まずは好奇心
    • 小さな誘いや依頼を断りたくない
  • どうしたら放送作家になれる?って聞いてるやつはダメで、そこで何かを思いつくやつが放送作家なんだよ
  • 最終的には、やるか、やらないかしかない。やったやつが成功するんだよ
  • いいときでも悪い時でも、淡々とやっているうちに、運がくる
  • 仕事が終わって、飲みに行くか、女の子と遊ぶか、寝ちゃうか、そこで、さらに書けるかどうかの差。誰に頼まれているわけでもない中で
  • 誰もがやりたいことをやるだけの時間しかないと思う


鈴木おさむ

  • 今、世間の真ん中にあるものに近づくっていうよりかは、自分が思ったことにみんなに触れさせたい
  • 人に会うのって、自分の計算外のことが起きるってこと
  • やりたい仕事は待ってたら取られちゃう。だから、格好付けずに口に出して言う



適切な行動習慣の徹底(「とことんやれば、必ずできる」原田泳幸)

最近、部屋の模様替えをしたことで、本棚に本が整理されているという当たり前のことができるようになって、それに伴って、昔読んだ本を整理しているのですが、マクドナルドの原田泳幸氏の本が何冊かあり、付箋が貼られていた部分を中心に読み返した、というのが背景としてあります。

周知の通り、マクドナルドの前は、APPLEの日本法人の社長をしていたわけで、マーケティングの機能を軸として、経営の能力も高くて、結果を出すための徹底的にやり抜く、という部分が突出していることがわかります。

加えて、この本を読んでみると、やはり、根本としてある、成長志向と、そこからの行動原理・習慣にしっかりと落ちているというのがわかります。当然、そこができていないと、実態が伴わないので、当たり前と言えば当たり前で、その当たり前がちゃんとできているのがすごいことなのですよね。

以下、ちょっと気になった部分を抜粋しました。
  • 仕事でも趣味でも、会社も個人も全ての面で成長したい
  • 時間を消費に使うか、投資に使うかで、人生は大きく変わる。では、何を投資というか。それは、新しいプロセスに取組むこと。毎日の行動には同じことの繰り返しが沢山あるが、その中で違う結果を出す様に頑張ることが、時間に投資するということ
  • 仕事とは、与えられた作業を終わらせることではなく、与えられた時間の中で、与えられた目標を達成するということ
  • 戦略的思考とは、自分で素晴らしい戦略を考えるだけではなく、その戦略に周囲が賛同し、動いて初めて有効になるもの
  • 説明抜きでもわかるような絵がかけたときは、相手がわかりやすいだけではなく、自分の頭でも戦略が明快な形になっている
  • ひたすら自分の知識・技能を磨く姿勢を公私にわたって貫く。自分の能力が開発されることは間違いない
  • ビジネスに「謙虚」は通用しない
  • 成功体験の分析は常に心がける
  • 健康を維持するために一番大事なのは、自分の精神力・体力の限界を超えるまで頑張りすぎないこと


2013年7月7日日曜日

とても欲しい技術 (「記憶する技術」伊藤真)

弁護士試験の塾の伊藤塾の塾長による、記憶するための技術に関する本。
  • 記憶力は、一生、鍛えることができる
本を開いてみると、まず、こんなことが書かれている。ちなみに、一生、は赤字で。普通に考えると、記憶力は、年をとればとる程衰えそうなものだが、記憶力を鍛え続けることができる技術とは、どのようなものなのだろうか。


本文中から、ポイント抜粋。
  • 同じことを何度も飽きずに繰り返すことができるということ。当たり前のことだと思うかもしれないが、これこそが、記憶する技術の極意
    • 基礎学習のように同じことの繰り返しでも、毎回「意識のポイント」を変え、新たな発見をする。傍からみれば同じことを繰り返すように見えても、本人にとっては毎回が新鮮になる。これが、記憶する技術の核心
    • 理解して記憶しておくと、理解のしかたを憶えているので、次の理解に取組みやすい
    • 努力を続けた人は、ある時点から急カーブを描く様に、理解と記憶力が増す。だから、努力し続けることは大事
    • 記憶することは、「強く印象に残す」と言い換えられる。興味をもって、強く印象づけると、記憶できる
    • 抽象的なことを覚えようとするときであればるほど、自分の経験をいかにそれに結びつけ、経験記憶にしていくかが重要
  • 記憶する技術
    • もっとも大事なことは「復習」
      • それまでの全てをざっと復習すること
      • 常に全体の復習をすることで、それぞれがつながってくるし、記憶の定着にもなる
    • テキストを目で見て、集中して読みながら、音読することによって、目と耳の両方が刺激される
    • 記憶とは、出来事を印象づけて頭の中に保管し、それを引き出すこと。記憶力を伸ばしたかったら、「憶えて」「それを思い出す」訓練をすれば良い。そのために効果があるのが、「一日を振り返ること」
      • 「昼は何を食べたんだっけ」などを細部まで思い出してみると記憶の訓練になる
      • 仕事に関連づけて思い出せば、次の日の準備になる
    • 記憶力を減退させる一番の的は、ものぐさ
      • 整理が苦手な人は、記憶力も弱い
上記を意識しながら、自分の毎日の習慣に落とし込めば、記憶力を底上げすることが中長期的にできると思われる。

ちょっと脱線になるが、「記憶力」という一つのテーマについて、よくここまで書けるな、と思う程リッチな内容。しかも、学術的に、色々なところから情報をかき集めて統合した内容ではないのですよね。ほとんどが、伊藤真氏が自分でトライして検証した、帰納的な内容が詰まっているわけです。

結局、自分自身の記憶に関するクセであり、課題に気づいて、それに対して、解決するような施策を打たないといけないわけで。伊藤真氏は、如何に効率よく、記憶力を上げて、パフォーマンスを上げるか、をとても客観的に自分を分析して、行動であり習慣に落とし込んで行ったのだな、と気づかされる。

だから、先に、意識しながら、自分の毎日の習慣に落とし込めば、記憶力は上がる、と書いたが、実は正確ではなくて、自分が得意・不得意なやり方をちゃんと認識して、毎日継続できる様な行動習慣の項目リストに落とし込むことで、かなり記憶力があがるのではないか、と思うわけです。毎日頑張って、一生記憶力を高めて行きたいですね。

徹底的にやり抜いて結果を出すために (「101の言葉」 原田泳幸)


この本については、所謂テクニックや知識的なtipsも色々と詰まっているわけですが、結果を出した経営者が、結果を出すために徹底的にやり抜いたことであり、結果を出すか出さないかの境目に何をするべきか、ということがリアルに書かれていることが、大きな良いポイントかな、と思うわけですね。

読んだのは結構昔のことなのですが、その頃、私が、ポストイットを貼ったのはこんなセンテンスについて。
  • 通常、戦略とは、企業を戦略に導くために、「あれをやろう、これをやろう」と新たな施策を打ち出し続けることだが、「何をやらないか」を考えるのも企業戦略の重点施策の一つ
  • 不可能に挑戦してこそ、成長できる
  • 人生を生きる上でも、当たり前のことをやるのが一番難しい
  • 大切なことは、戦略を如何に素早く、効率的に実行するかであり、それは、「人の力」によるものでしかない。それが、戦略の原点
  • 経営者の仕事とは、一瞬のひらめきを検証して、仕組みをつくり、人を説得して動かすこと
  • とにかく自分の発想や考えは、絵に描いてみることが大切

幾つかについては、自分自身が大事にしていて実践していることであり、幾つかはとても難しいことでもあり、実践するために頭を使っていることもあり、とても共感したことでもあるわけですね。経営者の立場、または、リーダーの立場として、事業や会社を引っ張っていっている人や、最前線で自分事として困難な課題を解決しようとしている人にとって、この本は励みになるのかな、と思います。

2013年6月11日火曜日

目の前の人を喜ばすコトにこだわる (「考えないヒント」小山薫堂)

人を心を動かして、行動を引き起こして、その人の人生を変えることができたら。そんなことを仕事にすることができたらいいなと思う。しかし、事業を通じて、より沢山の人に対して、とか考えてみると、多大なリソースを駆使するために、色々と難しい検討をしながら・・・とややこしくなっていって、手の届かない何かを掴もうとしているのかもしれない、とか少し遠くに目をやったりすることもないことはない。

しかし、実は、そんなに難しいことではないのかもしれない。目の前の人を喜ばすこと、その連続であったり、そこが基点となることで、沢山の人を喜ばすことができるかもしれない。そんなシンプルなことを大事にすることの大切さ。そんなことを考えさせられた本、なのかもしれない。



もう少し具体的に書いてみると。
  • 自分の身体をアイデア創出体質にすることが大切。何かを見ては、オレだったらこうするのに、という「勝手にテコ入れ」してみることを習慣とすることが重要。そして、自分ならこうする、というアティチュードが根本的な部分
  • 関係するが、日常をいかに面白くするかに力を入れる。そこにアイデアであり、時間をかけていく。非常にシンプルな動機付けなのだけど、理にかなっているかな、と
  • 面白いのは、面白くするために取組む対象が、別に営利目的というわけではなく、全然つまらない、お金にもならないことにも手を抜かずに、取組んでいく、という点。しかし、取組んだ一つひとつのコトが偶然的に大きな機会に結びつくこともある
  • 観察するコトや、人と話すコトが大事。アイデアの種はそこら中に転がっている。個人的には観察するコトや話すコトの前提として、感じるコト、気づくコトが大事だと思う。でないと、何も残らないので
小山薫堂氏のコトが気になり出したのは、こないだエントリーしたこちらの番組を見てから。料理の鉄人等のヒット番組やアカデミー賞等をとっていて、とても凄いのに、なんだか自然体で、好奇心やこだわりが人一倍ある感じなのだが、その様がおかしくって。で、その対談相手の佐藤可士和と違いすぎていて面白かった。きっと僕は、佐藤可士和系の人なので、違うアプローチをする人に興味がわいたのですね。

でも、実は、アイデアを出すという根本については、佐藤可士和も小山薫堂も変わらないのかな、とも思う。最も根本的には、先にも書いた様に、人やモノを観察すること、そして、人が対象だった場合は話すこと、その結果、アイデアの種に気づくことが大事。という部分があるのかな、と思う。

2013年6月8日土曜日

仕事の意味は、自分で見つけないといけない (「ユニクロ思考術」柳内 正 監修)

ユニクロが好きだ。大学の頃は、キャンパスの対面に店舗があって、研究室のみんながフリース買ったりして。すげー流行ってたからね。同じ研究室のオサレさんが、ユニクロの服をうまくコーディネートするのな。パタゴニアのショッキングイエローのジャケットに、ユニクロのカーゴパンツ合わせる?あー、そのメガネとカーゴパンツの丈がキーだよね、みたいな。彼には影響をうけて、ユニクロをうまく着こなす、というのには今でも課題の一つですよ。って、なんのこっちゃ。

そんな観点もあるのだが、会社がいいよね、っていう。大学の経営学の授業で、ソニーの盛田昭夫がニューヨークに行って、アメリカ進出のために苦労しながら攻略し、世界に認られていった話を聞いて憧れたものだった。なんてエキサイティングなんだ、と。しかし、ユニクロを持つファーストリテイリングは、「今」、そんなエキサイティングな挑戦をしている会社なわけなのだ。採用のHPに行くと、こんなコピーが出てくる。「世界企業に入るか、世界企業を作るか。」

勢いのある企業には、優秀な人材が集まっていく。この本では、佐藤可士和氏や片山正通氏などの社外から、堂前宣夫氏や勝部健太郎氏などの社内の人材の仕事感や仕事術などが書かれている。ファーストリテイリングに関連する飛びきりのプロフェッショナル人材なのだから、こだわりや強みのエッジがかなり尖っているという印象を受けるし、ユニクロすごいや、不況しらずだわ、ということがわかる。



「終わりに」の柳井正氏のコメントがよかった。過去に、松下幸之助や盛田昭夫など名経営者はいたが、現在活躍する経営者の中では、彼は特別素晴らしいと思わされる。ブログで引用するなんてナンセンスだと思うのであまりしないが、良かったので、少し長いけど、引用(一部中略)してみた。若い人は特に読んでみてみて欲しいところ。どんな優秀な経営者も迷って、それを乗り越えてきていたりするということ。目の前の課題にガチで向き合って、自分で答えを見つけていかないといけないのだ。

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サラリーマンになるなんて、意味がないと思っていた。卒業後もぶらぶらしていると、父親から「ジャスコに行け」と言われて、何の目標も持たずに就職した。当然、仕事に対するモチベーションなどなく、目の前の作業は作業でしかなかった。「仕事とは何か」など考えることもなく、わずか9カ月で辞めた。山口県宇部に戻り、家業の洋服屋を継ぐことになってから、俄かに仕事に対するモチベーションが高まった。洋服屋の仕事が向いていたというよりも、失敗すれば何もなくなるという状況にだったからだろう。これは、今だから思うことだが、ぼくは仕事に「向いている」「向いていない」はないと考えている。とにかく「それしかない」と思うこと。自分の一生の仕事と思えることを見つける、あるいは、そう思わざるを得ない状況に自分を追い込むことが重要なのだと思う。そして、それは早い方が勝ちだ。

仕事に意味はない。もっといえば、そもそも人生に意味はない、と考えることができる。しかし、人生の意味は、一人ひとりが仕事を通して発見し、作っていくものだと思う。悩まない人はいない。みんな自分だけが悩んでいると錯覚して、他の人は悩んでいないように見えてしまう。でも、全員が悩みながらも仕事をやっていると思わなくてはいけない。ぼくも昔はそうだったが、一人机の上で本を広げて考えていてもダメで、人と一緒に仕事をしながら体で感じていくことが重要だ。

2013年6月4日火曜日

ドラえもんから学ぶ絶妙な距離の想像力 (ドラえもん)


少し前の話。所謂知的な人と一緒に仕事をしていた時があって、論理的で構造的な思考を持っているのは勿論、科学も歴史も政治も何かもと言っても良いくらい広範で深い知識をもち、その知識を基にユニークで説得力のある意見を組み立て"続ける"人だったのですね。根本的に知的好奇心が強くて何でも理解し、得られた知識は丁寧に脳みそにストックされ、尚かつ、いつでも引き出しから出せる様な状況になっている様は、とても美しくて感動したりしたわけですね。また、話し方も整然としていて、・・・とまあ、彼の話はこの程度にしておきますが。

彼とは、過去1年3ヶ月程度の間、平日はほぼ一緒にいたのですが、先の通りの人なので、ランチの時ですら、油断できないトークが多かったわけです。クライアントも、around 40の脂ののった人ばかりで、技術系の人の割合も多かったせいか、ランチのときも、緩い話というよりかは、最新のテクノロジーの話をしていたわけです。

そんな最中、大学の学問の在り方から始まって、米の大学の研究費の大部分は国防費からでており、その資金力が日米の大学の研究の質であり、成果の違いに結びついているといいう話があったりした。で、その流れで、とある研究成果として、「ドラえもん」の「手」ができた、というトピックがでて、とても面白くて、記憶に残っている話。

ドラえもんの手は、球体なのだが、何でも掴むことが可能。考えてみればとても不思議な構造であり機能をしているのだが、アメリカの大学で、同様の機能を果たす手ができた、という。所謂手の部分は、通常球体で流体(確か)なのだが、モノに触れると、流体であるため変形し、モノを持った状態になる。その状態で相転移させることで、がっちりと「掴んだ」状態にできる。ということらしい。

そもそもは、地雷除去等の危険物を触る時に利用することを想定して開発されたわけだ(この点が、先の国防費の話と繋がったわけですね)が、「ドラえもん」の「手」に違いないよね。その研究結果を見て、ドラえもんの手にすぐに結び付けられた点も凄いことだし、そもそもその研究成果について、とある論文を見て、気づく点もすごいかな、とも思いますな。

しかし、ちょっと違う面から見てみると、「ドラえもん」の世界に出てくるコンテンツて、非常にクリエイティブで凄い、とも思わされるわけですね。科学技術力から絶妙な距離感の想像力、とでも言うのだろうか。そう考えたとき、逆説的に考えると、ドラえもんを読んでみると、そこに到達するための科学技術のヒントがあるかもしれない。そして、再度戻ってみると、ドラえもんを読むことが想像力への刺激的なコンセプトがあるないか、なんて思ったりしたのですよね、当時。企画屋は、ドラえもんを読もう!なのでございます。

2013年6月3日月曜日

「有言実行」なるか?(再) (HONDA)

HONDAという会社は、戦後、日本が復興し、世界第二位の経済大国になる過程で中心的な役割を果たし、地方の町工場から世界企業に成長したというJapanese Dreamを体現した会社の一つとして、日本人、特に、高齢の方にとって、強い印象が残っている。不可能を可能にするチャレンジ精神を有する会社として、今でも、この会社に期待する人は、多いと思う。そんな話を、こちらのエントリーにも書いた。

実は、今日電車から降りたら、こんな屋外広告が。思わず、立ち止まって読んでしまった。そして、写真をぱちり、と。

















それで、先の一年近く前のエントリーを思い出した次第です。技術を中心とした会社であるという自認がズレておらず、会社のコアコンピテンシーであり、進むべき方向性と広告の内容とがズレているわけではなくて、良いと思うのだけど、答えを出して下さい、に尽きますね。広告にある通り。言うだけではなく、形にしてほしい。HONDAなら。期待しているから、答えを見たいのです。HONDAの四輪車を出して50周年だからこの広告ができた、のではなく、答えがもうすぐ出るので、この広告を出した、ということを期待します。

2013年6月2日日曜日

自分流を突き詰める (「達人達」NHK Eテレ)

NHKのEテレで、「達人達」という番組がある。一言で言えば、一対一の対談番組なわけなのだけど、これがなかなか面白い。

例えば、クリエイティブディレクターの佐藤可士和と、放送作家・脚本家の小山薫堂の回。二人は、年齢が同じであり、新しい何かを企画して、大衆の心を動かし、行動を動かすことを考えるトップランナーであるわけだが、そのアプローチは全く異なる。

佐藤可士和は、超合理的なクリエイティブアプローチ。クライアントとのヒアリングをも基に、コミュニケーションの本質を探り出し、その本質を基点にデザインに落とし込み、マスプロモーションで、大衆を動かしていく。



他方で、小山薫堂は、化学反応を大事にする。何かと何かを合わせることで起きる面白い何かを突破口に、創り出しているように思う。その観察であり洞察は丁寧で巧み。継続的にヒットする企画を生み出すトップランナーの一面を垣間みれるわけである。



互いの仕事場に行き、対談をするのであるが、佐藤可士和の職場が、無駄なモノが全くない美しいまでに整理された合理的な仕事場なのに対して、小山薫堂の職場には、一見無駄なものが多いのであるが、仕事時間にアクセントを加え、通常とは違う流れを引き起こす仕掛けがされた仕事場になっていて、その違いは歴然で非常に面白い。

二人とも、新しい何かを創り、人の心を動かし、行動を動かすことを目指し、実現しているのだが、全くそのアプローチが異なる点にとても面白さがある。

佐藤可士和と小山薫堂の回は一例なわけだが、毎回、様々な業界で活躍するトップランナーが、対談することで浮き彫りになる、各者が仕事で大事にしていること、行動規範であり原理のようなものが、全く異なる点が面白かったりするのですね。成功のアプローチは多様であり、正解はない。自分流を突き詰めていくことが実は結構大事なのかもしれない、とか思わされるわけですね。

結構、この番組はオススメです。

自分"だけ"のプロダクト (土屋鞄製作所)

5年くらい前、かわいがっていた後輩が土屋鞄製作所の新書のブックカバーをプレゼントしてくれた。当時、ブックカバーには全く興味がなかったが、"プレゼント"という偶然のモノとの出会いを生んでくれる出来事を通じて、土屋鞄の上質な革製品のブックカバーに心動かされたわけなのである。

そこから、何かの小物を買う時には、革製品であり、土屋鞄が一つの選択肢になっていて、パスポートだけでなく旅行小物がはいるパスポートケース等も買ったりしていた。

革製品の何が良いか?というと、時間が経過する毎に、質感が変わり、馴染んできて、自分"だけ"のプロダクトになっていくのである。時間をかけて少しずつ変わっていくので、時間がかかった分愛着が湧いてくるわけですね。

最近、買ったのがペンケース。ペンの出し入れの時間がもったいないなという効率性の観点からペンペースは長期間使っていなかった。でも、気に入っている万年筆とかボールペンが、むき出しのままでもったいない、というか、大事にしたい、という感情もあるわけで。そういうモノのためにも、ペンケースがあるといいかな、と思った次第なわけです。












写真がこちら↑なのですが、なかなかいいですね。これを使い込んでいくことで、どんな風に変わっていくか。今から楽しみです。

2013年5月5日日曜日

日本を元気にする15分(「あまちゃん」NHK)

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が面白い。「おひさま」以来の非常に面白いドラマ(全然カテゴリ違うけど)。一体何が面白いのか?素で笑ってしまうのか?のめり込んでしまうのか?ということで、
  1. 朝ドラの型破り
  2. 宮藤官九郎脚本の新しい魅力
  3. 主役も脇役も光る役者陣
の観点で紐解いていこうかなと思います。


1. 朝ドラの型破り
そもそも、2.に通じるが、宮藤官九郎を朝ドラの脚本に起用している時点で、常識を破っている。宮藤官九郎の脚本は渋谷系等と言われていた。つまり、10代後半から20代の若者に人気がある脚本家なわけだ。

他方で、朝ドラの視聴者は、主婦や会社を引退された方々、つまりは、30代・40代以上の女性が中心なのである。宮藤官九郎のこれまでの客層とは完全にミスマッチ。それなのに、宮藤官九郎を起用したNHKのプロデューサーの方にまずは拍手を送りたい。(逆に、昔、「池袋ウエストゲートパーク」等を見ていた20代の方々が、今主婦になっている、という考え方もできるのだけど、それよりももっと上の年代が朝ドラのメインターゲットだと思われる。)

で、結論として大成功している。初回視聴率は7年ぶりの高視聴率20.1%(関東地区)。04/17視聴率は22.0%(同)と近年希にみる視聴率となっている。実際、私の60代の父母も「あまちゃん」を見ている。「くどかんでしょー、超面白いよね」と言っている。私の父母が平均的な60代かどうかは別だが、かなり高齢者にも受け入れられているようだ。

また、他にも、色々と新しい観点を取り入れているのかな、と。
  • 鉄拳のパラパラ漫画
    • 鉄拳の人気を取り込んだ、と初期的には見て取れるわけですが、鉄拳の漫画の特徴をとても活かした、うまい起用だと思った
    • 鉄拳の漫画は、ほのぼのするハートフルな内容。素朴で、スッと、受け手の心の中に入ってくる。朝ドラにマッチした特性を持っていると思うわけ
  • 御法度禁止なシーン満載
    • 朝ドラは、関西が主体となっている階は、ドタバタ劇で笑いあり涙ありに仕上げる傾向があるのだが、NHK的に(?!)節度は保っているのかなと思う
    • しかし、顔芸、と言って良いくらいの表情での感情表現、ギャグかと思う様な回想シーン、宮藤官九郎ドラマによくある映像早回し、等等これまでのNHKの朝ドラのステレオタイプを壊している
朝ドラって、こんなに自由だったのか!!!と思わせる型破りな構成なわけですね。見ていて全然飽きることがなく、とても新鮮に見ていられます。


2. 宮藤官九郎脚本の新しい魅力
宮藤官九郎脚本のドラマは勿論見たことがあるが、「あまちゃん」はその中でもとても面白い。何が面白いのか、と考えてみると、宮藤官九郎の特徴を存分に活かしている要素と、朝ドラだから新しく宮藤官九郎が生み出した要素が絡まり合って面白いのかな、と思う。
  • 宮藤官九郎のこれまでの特徴
    • スピーディに物語を展開させ、視聴者を物語に引き込む。あり得ない展開必至。視聴者の期待を良い意味で裏切り続ける
    • 主役や脇役に細かいこだわりを持たせ、キャラを立たせ、お気に入りを創る。神は細部に宿る、とはこのこと
    • 巧みなセリフ回し。一人だけのセリフも面白いが、複数人の掛け合いのテンポの良さは秀逸。素で腹を抱えて笑えるっす
  • 宮藤官九郎の朝ドラ特有の特徴
    • 朝ドラは、毎日15分だけ放送される。この制約のメリットは大きいかな、と思う。宮藤官九郎のドラマは、若干くどく感じることがある。個性が強すぎるのだ。しかし、15分というコンパクトな時間は、その個性と良い距離感を創る。お腹いっぱいになる前に、一話が終わるのである
    • 朝ドラであり、東北を舞台としていることもあり、丁寧にキャラを描いているような気がする。色々な年代の人の色々な目線を丁寧に描いていて、元々ある特徴である軽快さとの触れ幅は大きく、物語に重層性を生んでいる

3. 主役も脇役も光る役者陣
主役の能年玲奈から、脇役の小泉今日子、宮本信子、杉本哲太、と、一人ひとりが非常にチャーミングなキャラに仕立てられている。

能年玲奈は、ほとんど新人なのだが、彼女の素の魅力を根底に、宮藤官九郎の脚本にガチで勝負している様に共感できる。ドラマでは、喜怒哀楽があり、主人公が成長していくが、喜怒哀楽の一つひとつの表情がチャーミングで、見ていて、引き込まれる。そして、非常に透明感があり、まさに、「あまちゃん」にぴったり。docomoのCMに出たての広末涼子を思い出した。彼女は、ブレイクするだろう。

脇役をはっている、小泉今日子、宮本信子、杉本哲太は、存在感を発揮しまくっている。彼女彼らがいないとこのドラマは成立しない。他にも渡辺えり、片桐はいり、吹越満等もいて、彼女彼らの個性が絡まりあうことで、このドラマの魅力は何倍にもなっている。

加えて、荒川良々、皆川猿時、村杉蝉之介、等の宮藤官九郎に頻出の役者陣が細かい演技で笑いという花を添え、加えて、小池徹平等の宮藤官九郎ドラマ初顔の役者陣も体当たりで演技をしており、全体として、ドラマは一秒たりとも油断できない魅力さで満ちている。


まさに、日本を元気にする15分のドラマ。とても面白い仕上がり。ドラマはまだまだ序盤で、今後の展開が気になるところ。更なる盛り上がりを期待したい。

2013年5月4日土曜日

仕事をすることの頂(「お金という人生の呪縛について」松本大)

確か、MONEXを創立した時に、松本大氏の存在を知った。なんでも、35歳で、当時のSONYのCEOである出井さんを口説いて、出資してもらい、MONEXを創立した、と。そして、キャリアを見てみると、外資系金融機関を渡り歩き、世界最年少でパートナーに上り詰め、所属企業の上場に伴い莫大な利益(10億以上)を手に入れる予定だったのを蹴って、MONEXを創立した、とのこと。カッコよすぎるし、凄すぎる、と当時思ったものだった。

過去にも、何冊か本が出ていて、読んだりしていたのですが、久し振りに本が出ていたので、読んでみました。タイトルは、なんだか難しい話なのですが、タイトルに関する記載も勿論あるのですが、基本的には、彼の仕事観や仕事術について書かれています。

幾つか、ひっかかった点について、本書から引用・加工しておきます。
  • 仕事の優先順位方法
    • 優先順位をつけることなく、思いついたところから手をつけていく
    • 慣性、あるいは勢いやノリがあるかどうかで仕事の処理スピードは極端に違ってくる。優先順位を考えているだけでは慣性は働かない
    • 目の前の仕事を片付けているうちに、どんどん勢いがついてくる。それが仕事の効率を更に上げ、気がつけば随分先に進んでいる
  • 仕事の整理法
    • 仕事の整理法を考えたこともないし、仕事を効率的に終わらせて早く帰宅しようなどと思ったことはない
    • 時間の効率を考えないわけではないが、今まで2時間かけてやった仕事が1時間になれば、あとの1時間で別の仕事ができる。あくまで、効率とは、より長く、より沢山の仕事をすることにある
  • 仕事は直列
    • 目の前にある仕事を「嫌だな」と思うことはある。しかし、それ以上のことはなく、難しく考えない様にしている。この仕事が嫌いだと思う時間がもったいないし、嫌いと考えると出力が一気に下がる
    • 仕事はシーケンシャル、すなわち直列に並んでいる。どんなに小さな仕事でも、どんなにつまらない仕事でも、仕事は直列に並んでいるので、その一つひとつを順番にこなしていかなければならない
  • 仕事は少ない人数でやる
    • 単位時間当たりの経験値を増やせば、全体的な経験値も増える。だから、仕事はできるだけ少人数で回した方が良い
  • 一日を20時間だと思う
    • 仕事のある日は一日ほぼ20時間を仕事に充てている
    • 有限な時間を有効に活用するにはとにかく長く働くしかない。10時間働くところを9時間にしてしまったら、結果的に私の「出力」は10%落ちてしまう。それは、「私」の能力が10%落ちたのと同じこと
    • 一日20時間を仕事に使い、さらにその20時間で処理できる仕事を増やしていけば生産性はどんどんあがっていく

ちょっと引用・加工が多くなりました。一般的な人の一般的な仕事の仕方、もしくは、仕事術やら何やらの本に出ている内容と真逆の内容が結構あったりして、超一流の人の仕事観や仕事術て、突き抜けているな、と思いますね。

上記の内容は、本書の中から良いなと思った点なのですが、仕事は直列、と、一日を20時間だと思う、が特に良いなと思いました。

結局、仕事はブレイクダウンをしていくと、幾つかの分岐や分担がなされることにはなるが、基本的には、一つひとつのタスクが直列に並んでいて、それらを一つひとつ片付けていかないと目的を達成することができない。しかしながら、多くの人は、嫌な仕事があると、出力が落ちたり、他の仕事に手をつけたりしてしまう。そうすると、仕事達成の速度が落ちてしまう。だから、とにかく、目の前の仕事を片付けて行くしかない、と腹をくくって、嫌だ好きだ等を考える余地もないくらいに、仕事に没頭すべし、なのですよね。

一日20時間の仕事は・・・なかなかできないですね。せいぜい16-18時間だと思うんだけど、松本大氏は20時間フルに仕事をしている、とのこと。移動中も電話で仕事、1分の隙間時間にも1分でできる仕事(普通5分とかの例を出すものだと思うが・・・)、出張中は昼は現地で仕事、夜は時差を利用して電話会議やメールで仕事(多分20時間を余裕で超えている)。しかし、こういったトップノッチな方が、他の追随を許さない量と質で仕事をしているのだから、もっともっと仕事をしないといかんな、と思いました。

超一流の仕事観や仕事術を垣間みたい方、そして、仕事の仕方に課題感のある方、または、仕事は順調に取組んでいるが更なる高みに行きたいという向上心をお持ちの方は、ご一読下さいませ。

2013年5月3日金曜日

至高・思考の数え歌(「いたちのたぬき」ピタゴラスイッチ)

子供とお風呂に入ってて、それでは数を10数えてからお風呂を出よう、ということになり、子供が歌うのが、ピタゴラスイッチの「いたちのたぬき」。歌詞はこちら(「いたちのたぬき」より一部引用)。

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いたちのたぬき
かにのかとり
さんまのまぬけ
おはしのおはなし
たまごとるタマ
ふろくふとる
バナナのバトル
はちまきまきとる
きゅうりのリトル
ジュースのストロー
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はて、何のことだろうか、と思った人もいるのかもしれない。10数えていないではないか、と。これには続きがあって、こんな風になっている。

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いたちのたぬき「いち」
かに の かとり 「に」
さんま の まつり 「さん」
おはし の おはなし 「し」
たまご とる たま 「ご」
ふろく ふとる 「とく」
ばなな の ばとる 「なな」
はちまき まきとる 「はち」
きゅうり の リトル 「きゅう」
ジュース の ストロー 「ジュー!」
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ということなのですね。ということで、後半の部分だけを読み上げて、10数えて、お風呂を出ているわけですが、実は、私はその歌詞の本当の意味がわかりませんでした。なんだか10を数えている歌なんだな、いたちとたぬきが出たりがありつつで、と。でも、この歌って、なぞなぞうたなのですよね。

例えば、
いたち の たぬき 「いち」
は、
「いたち」から「た」を抜いて(たぬき)、「いち(1)」
といった流れ。他のも全て、同様になってます。

こちらの映像を初めて見てみて、まぢかー、となりました。これを創った人はとんでもない人だな、と。調べてみると、電通で、「ポリンキー」や「ドンタコス」等のCMをつくった佐藤雅彦さんによる歌詞。やはりただ者ではなかった!

ということで、最近は、映像をイメージしながら、「いたちのたぬき」を100%数えて歌っております。こちら↓の3曲目〜。

2013年5月2日木曜日

子供との贅沢な空間と時間(Tokyo Baby Cafe)

 「今日は、どこで、子供と、遊ぼうか?」

休日になると、近いトコ・遠いトコ、遊び路線・学び路線、新しい系・古い系、などなど色々と、子供と一緒に行く場所を考えるもの。私自身、土日のどちらか、または両方とも、子供とどこかに行くようにしているので、常にどこか面白いところはないか、と目を光らせていたりします。

そんな中、結構前に行ったのが、青山にある"Tokyo Baby Cafe"。世界的にも著名になってきたデザイナー 佐藤ナオキ氏のnendoがプロデュースした、小さな子供のいる家族向けカフェ。子供が遊ぶプレイスペースは、大きなソファーで。このソファーだけでなく、中のインテリアは、トップインテリアメーカーのカッシーナーの特注品で構成されているのが大きな特徴。




行ってみた結論としては、とても良かったです。また行こうと思います。ご参考になりそうな良かった点を少し書いておきますねー。
  • カフェ全体の空間デザインが秀逸
    • カフェの中心となるのは、カッシーナーの巨大なソファーでできたプレイスペース。ソファーの上には、玩具があって、子供と親が一緒に遊べる様になっている
    • ソファーは大きいわけだけど、上品な薄青の色合いと造りになっていて、落ち着いて遊ぶことができる
    • 他にも、授乳室やオムツ替えスペースも、薄青で統一されていて、やさしい仕上がり
  • ゆったりとした贅沢な空間と時間
    • このカフェに行く目的は、休日に子供とゆったりとした時間を過ごしたい、ということ。席数は少なくて、カフェにはそれほど人が入れない構造になっている
    • 他方で、価格は若干高めなのだけど、青山の地で、贅沢な空間と時間を過ごすことができるならば、逆に安いかも、といった感じ
  • センスのある玩具と絵本、そしてママ用の本
    • 海外製の玩具が適度にあって、カッシーナーのプレイスペースにおかれていて、トータルでセンスが良くなっている。これって、子供の感性にも通じるのでは、とか。玩具自体も機能性が高い欧州系玩具が揃っているし
    • また、仮に、プレイスペースで遊ばないでも、絵本が十分にあるので、それらを読むのでも良い
    • そして、ママ用の本も適度にあるので、ママのちょっと一休みな時間にも配慮していて、うれしいトコロ。

ちなみに、ご飯は高くも安くもない価格(例えば、950円で、カレー+スープ+デザート)ですが、適当な味だと思います。(子供の離乳食は、カフェで注文もできますが、自分で持ち込んで、食べるのも有り。)ただ、少しお茶は高目かもしれませんね(アイスコーヒーが550円)。

価格面は、子供(7歳未満)+親1人で500円/30分、追加大人1人で250円/30分。ランチを食べたら、2人で5,000円前後かかるイメージですね。ここの部分で、他のキッズカフェと、玩具施設や保育士の面で比較すると高いと感じると思いますが、先述した通り、保育園的な要素も含む他のキッズカフェとは、利用目的が全く異なるものなので、比較しても仕方ないかな、と。

なお、土曜の昼前後に行ったのですが、予約席が多く、ギリギリ席を確保できたという感じ。もし、友達の親子数組と一緒に遊びに行く、という場合には、事前に予約した方が無難だと思います。ということで、今度は友達と一緒に行こうと思います。

大きなカッシーナのプレイスペース
絵本や本もあるカフェスペース
おむつ替え台もカッシーナー

2013年5月1日水曜日

二宮金次郎ではなく(「世界のエリートはなぜ歩きながら本を読むのか?」田村耕太郎)

タイトルからして、世界のエリートは、貧しくて、仕事をしながら、歩きながら、本を読むことで、知識を得て、機会を狙って出世してきた。

という二宮金次郎な話ではなく、コンディショニングの話。世界のエリートは、朝早く起きて、ジムで汗を流し、ウォーキングマシンで歩きながら、iPadで電子書籍を読んでいる。というシーンをタイトルに起こしたものである。

世界のエリートは、コンディショニングをする、つまり、エクササイズや適切な食事を採ることで、身体や脳のメンテナンスを行い、常に、自分の能力を発揮し、パフォーマンスを最大化する、という。著者が、世界各国のトップノッチなエリートについて直接ヒアリングを行い、事実を集めて、立証している。

30歳を過ぎた頃だろうか。朝から晩までストレスフルな環境下で、デスクワークをし続けると、肩や首の凝りが本当にひどくなってきた。加えて、最近は、腰も痛くなってきた。長時間椅子に座り、デスクワークをすることで、腰って痛くなることに最近気づいた。腰が痛い、等と言う人のセリフなんて聞き流していたのは、少し前の頃に過ぎないのに。

対症療法として、腰を痛めない座り方とか、肩や首が凝らない姿勢とか色々試してみたが、それほど良くもならなくて、うっすらとエクササイズをしないといけないかな、とは思っていたのだが、この本は、そんな考えの背中を押すような内容であった。

エクササイズであり、コンディショニングをしないと、自分の身体と脳を最大限に発揮し、バリューを出すことは出来ない。一日の内の幾らかの時間を使ってでも、コンディショニングをするべきだろう。これから先はもっと年をとっていくのだから。コンディショニングの必要性は増すばかり。

ということで、朝30分程走る様にしました。30代以上の方々には必読!