2013年6月4日火曜日

ドラえもんから学ぶ絶妙な距離の想像力 (ドラえもん)


少し前の話。所謂知的な人と一緒に仕事をしていた時があって、論理的で構造的な思考を持っているのは勿論、科学も歴史も政治も何かもと言っても良いくらい広範で深い知識をもち、その知識を基にユニークで説得力のある意見を組み立て"続ける"人だったのですね。根本的に知的好奇心が強くて何でも理解し、得られた知識は丁寧に脳みそにストックされ、尚かつ、いつでも引き出しから出せる様な状況になっている様は、とても美しくて感動したりしたわけですね。また、話し方も整然としていて、・・・とまあ、彼の話はこの程度にしておきますが。

彼とは、過去1年3ヶ月程度の間、平日はほぼ一緒にいたのですが、先の通りの人なので、ランチの時ですら、油断できないトークが多かったわけです。クライアントも、around 40の脂ののった人ばかりで、技術系の人の割合も多かったせいか、ランチのときも、緩い話というよりかは、最新のテクノロジーの話をしていたわけです。

そんな最中、大学の学問の在り方から始まって、米の大学の研究費の大部分は国防費からでており、その資金力が日米の大学の研究の質であり、成果の違いに結びついているといいう話があったりした。で、その流れで、とある研究成果として、「ドラえもん」の「手」ができた、というトピックがでて、とても面白くて、記憶に残っている話。

ドラえもんの手は、球体なのだが、何でも掴むことが可能。考えてみればとても不思議な構造であり機能をしているのだが、アメリカの大学で、同様の機能を果たす手ができた、という。所謂手の部分は、通常球体で流体(確か)なのだが、モノに触れると、流体であるため変形し、モノを持った状態になる。その状態で相転移させることで、がっちりと「掴んだ」状態にできる。ということらしい。

そもそもは、地雷除去等の危険物を触る時に利用することを想定して開発されたわけだ(この点が、先の国防費の話と繋がったわけですね)が、「ドラえもん」の「手」に違いないよね。その研究結果を見て、ドラえもんの手にすぐに結び付けられた点も凄いことだし、そもそもその研究成果について、とある論文を見て、気づく点もすごいかな、とも思いますな。

しかし、ちょっと違う面から見てみると、「ドラえもん」の世界に出てくるコンテンツて、非常にクリエイティブで凄い、とも思わされるわけですね。科学技術力から絶妙な距離感の想像力、とでも言うのだろうか。そう考えたとき、逆説的に考えると、ドラえもんを読んでみると、そこに到達するための科学技術のヒントがあるかもしれない。そして、再度戻ってみると、ドラえもんを読むことが想像力への刺激的なコンセプトがあるないか、なんて思ったりしたのですよね、当時。企画屋は、ドラえもんを読もう!なのでございます。

2013年6月3日月曜日

「有言実行」なるか?(再) (HONDA)

HONDAという会社は、戦後、日本が復興し、世界第二位の経済大国になる過程で中心的な役割を果たし、地方の町工場から世界企業に成長したというJapanese Dreamを体現した会社の一つとして、日本人、特に、高齢の方にとって、強い印象が残っている。不可能を可能にするチャレンジ精神を有する会社として、今でも、この会社に期待する人は、多いと思う。そんな話を、こちらのエントリーにも書いた。

実は、今日電車から降りたら、こんな屋外広告が。思わず、立ち止まって読んでしまった。そして、写真をぱちり、と。

















それで、先の一年近く前のエントリーを思い出した次第です。技術を中心とした会社であるという自認がズレておらず、会社のコアコンピテンシーであり、進むべき方向性と広告の内容とがズレているわけではなくて、良いと思うのだけど、答えを出して下さい、に尽きますね。広告にある通り。言うだけではなく、形にしてほしい。HONDAなら。期待しているから、答えを見たいのです。HONDAの四輪車を出して50周年だからこの広告ができた、のではなく、答えがもうすぐ出るので、この広告を出した、ということを期待します。

2013年6月2日日曜日

自分流を突き詰める (「達人達」NHK Eテレ)

NHKのEテレで、「達人達」という番組がある。一言で言えば、一対一の対談番組なわけなのだけど、これがなかなか面白い。

例えば、クリエイティブディレクターの佐藤可士和と、放送作家・脚本家の小山薫堂の回。二人は、年齢が同じであり、新しい何かを企画して、大衆の心を動かし、行動を動かすことを考えるトップランナーであるわけだが、そのアプローチは全く異なる。

佐藤可士和は、超合理的なクリエイティブアプローチ。クライアントとのヒアリングをも基に、コミュニケーションの本質を探り出し、その本質を基点にデザインに落とし込み、マスプロモーションで、大衆を動かしていく。



他方で、小山薫堂は、化学反応を大事にする。何かと何かを合わせることで起きる面白い何かを突破口に、創り出しているように思う。その観察であり洞察は丁寧で巧み。継続的にヒットする企画を生み出すトップランナーの一面を垣間みれるわけである。



互いの仕事場に行き、対談をするのであるが、佐藤可士和の職場が、無駄なモノが全くない美しいまでに整理された合理的な仕事場なのに対して、小山薫堂の職場には、一見無駄なものが多いのであるが、仕事時間にアクセントを加え、通常とは違う流れを引き起こす仕掛けがされた仕事場になっていて、その違いは歴然で非常に面白い。

二人とも、新しい何かを創り、人の心を動かし、行動を動かすことを目指し、実現しているのだが、全くそのアプローチが異なる点にとても面白さがある。

佐藤可士和と小山薫堂の回は一例なわけだが、毎回、様々な業界で活躍するトップランナーが、対談することで浮き彫りになる、各者が仕事で大事にしていること、行動規範であり原理のようなものが、全く異なる点が面白かったりするのですね。成功のアプローチは多様であり、正解はない。自分流を突き詰めていくことが実は結構大事なのかもしれない、とか思わされるわけですね。

結構、この番組はオススメです。

自分"だけ"のプロダクト (土屋鞄製作所)

5年くらい前、かわいがっていた後輩が土屋鞄製作所の新書のブックカバーをプレゼントしてくれた。当時、ブックカバーには全く興味がなかったが、"プレゼント"という偶然のモノとの出会いを生んでくれる出来事を通じて、土屋鞄の上質な革製品のブックカバーに心動かされたわけなのである。

そこから、何かの小物を買う時には、革製品であり、土屋鞄が一つの選択肢になっていて、パスポートだけでなく旅行小物がはいるパスポートケース等も買ったりしていた。

革製品の何が良いか?というと、時間が経過する毎に、質感が変わり、馴染んできて、自分"だけ"のプロダクトになっていくのである。時間をかけて少しずつ変わっていくので、時間がかかった分愛着が湧いてくるわけですね。

最近、買ったのがペンケース。ペンの出し入れの時間がもったいないなという効率性の観点からペンペースは長期間使っていなかった。でも、気に入っている万年筆とかボールペンが、むき出しのままでもったいない、というか、大事にしたい、という感情もあるわけで。そういうモノのためにも、ペンケースがあるといいかな、と思った次第なわけです。












写真がこちら↑なのですが、なかなかいいですね。これを使い込んでいくことで、どんな風に変わっていくか。今から楽しみです。

2013年5月5日日曜日

日本を元気にする15分(「あまちゃん」NHK)

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」が面白い。「おひさま」以来の非常に面白いドラマ(全然カテゴリ違うけど)。一体何が面白いのか?素で笑ってしまうのか?のめり込んでしまうのか?ということで、
  1. 朝ドラの型破り
  2. 宮藤官九郎脚本の新しい魅力
  3. 主役も脇役も光る役者陣
の観点で紐解いていこうかなと思います。


1. 朝ドラの型破り
そもそも、2.に通じるが、宮藤官九郎を朝ドラの脚本に起用している時点で、常識を破っている。宮藤官九郎の脚本は渋谷系等と言われていた。つまり、10代後半から20代の若者に人気がある脚本家なわけだ。

他方で、朝ドラの視聴者は、主婦や会社を引退された方々、つまりは、30代・40代以上の女性が中心なのである。宮藤官九郎のこれまでの客層とは完全にミスマッチ。それなのに、宮藤官九郎を起用したNHKのプロデューサーの方にまずは拍手を送りたい。(逆に、昔、「池袋ウエストゲートパーク」等を見ていた20代の方々が、今主婦になっている、という考え方もできるのだけど、それよりももっと上の年代が朝ドラのメインターゲットだと思われる。)

で、結論として大成功している。初回視聴率は7年ぶりの高視聴率20.1%(関東地区)。04/17視聴率は22.0%(同)と近年希にみる視聴率となっている。実際、私の60代の父母も「あまちゃん」を見ている。「くどかんでしょー、超面白いよね」と言っている。私の父母が平均的な60代かどうかは別だが、かなり高齢者にも受け入れられているようだ。

また、他にも、色々と新しい観点を取り入れているのかな、と。
  • 鉄拳のパラパラ漫画
    • 鉄拳の人気を取り込んだ、と初期的には見て取れるわけですが、鉄拳の漫画の特徴をとても活かした、うまい起用だと思った
    • 鉄拳の漫画は、ほのぼのするハートフルな内容。素朴で、スッと、受け手の心の中に入ってくる。朝ドラにマッチした特性を持っていると思うわけ
  • 御法度禁止なシーン満載
    • 朝ドラは、関西が主体となっている階は、ドタバタ劇で笑いあり涙ありに仕上げる傾向があるのだが、NHK的に(?!)節度は保っているのかなと思う
    • しかし、顔芸、と言って良いくらいの表情での感情表現、ギャグかと思う様な回想シーン、宮藤官九郎ドラマによくある映像早回し、等等これまでのNHKの朝ドラのステレオタイプを壊している
朝ドラって、こんなに自由だったのか!!!と思わせる型破りな構成なわけですね。見ていて全然飽きることがなく、とても新鮮に見ていられます。


2. 宮藤官九郎脚本の新しい魅力
宮藤官九郎脚本のドラマは勿論見たことがあるが、「あまちゃん」はその中でもとても面白い。何が面白いのか、と考えてみると、宮藤官九郎の特徴を存分に活かしている要素と、朝ドラだから新しく宮藤官九郎が生み出した要素が絡まり合って面白いのかな、と思う。
  • 宮藤官九郎のこれまでの特徴
    • スピーディに物語を展開させ、視聴者を物語に引き込む。あり得ない展開必至。視聴者の期待を良い意味で裏切り続ける
    • 主役や脇役に細かいこだわりを持たせ、キャラを立たせ、お気に入りを創る。神は細部に宿る、とはこのこと
    • 巧みなセリフ回し。一人だけのセリフも面白いが、複数人の掛け合いのテンポの良さは秀逸。素で腹を抱えて笑えるっす
  • 宮藤官九郎の朝ドラ特有の特徴
    • 朝ドラは、毎日15分だけ放送される。この制約のメリットは大きいかな、と思う。宮藤官九郎のドラマは、若干くどく感じることがある。個性が強すぎるのだ。しかし、15分というコンパクトな時間は、その個性と良い距離感を創る。お腹いっぱいになる前に、一話が終わるのである
    • 朝ドラであり、東北を舞台としていることもあり、丁寧にキャラを描いているような気がする。色々な年代の人の色々な目線を丁寧に描いていて、元々ある特徴である軽快さとの触れ幅は大きく、物語に重層性を生んでいる

3. 主役も脇役も光る役者陣
主役の能年玲奈から、脇役の小泉今日子、宮本信子、杉本哲太、と、一人ひとりが非常にチャーミングなキャラに仕立てられている。

能年玲奈は、ほとんど新人なのだが、彼女の素の魅力を根底に、宮藤官九郎の脚本にガチで勝負している様に共感できる。ドラマでは、喜怒哀楽があり、主人公が成長していくが、喜怒哀楽の一つひとつの表情がチャーミングで、見ていて、引き込まれる。そして、非常に透明感があり、まさに、「あまちゃん」にぴったり。docomoのCMに出たての広末涼子を思い出した。彼女は、ブレイクするだろう。

脇役をはっている、小泉今日子、宮本信子、杉本哲太は、存在感を発揮しまくっている。彼女彼らがいないとこのドラマは成立しない。他にも渡辺えり、片桐はいり、吹越満等もいて、彼女彼らの個性が絡まりあうことで、このドラマの魅力は何倍にもなっている。

加えて、荒川良々、皆川猿時、村杉蝉之介、等の宮藤官九郎に頻出の役者陣が細かい演技で笑いという花を添え、加えて、小池徹平等の宮藤官九郎ドラマ初顔の役者陣も体当たりで演技をしており、全体として、ドラマは一秒たりとも油断できない魅力さで満ちている。


まさに、日本を元気にする15分のドラマ。とても面白い仕上がり。ドラマはまだまだ序盤で、今後の展開が気になるところ。更なる盛り上がりを期待したい。

2013年5月4日土曜日

仕事をすることの頂(「お金という人生の呪縛について」松本大)

確か、MONEXを創立した時に、松本大氏の存在を知った。なんでも、35歳で、当時のSONYのCEOである出井さんを口説いて、出資してもらい、MONEXを創立した、と。そして、キャリアを見てみると、外資系金融機関を渡り歩き、世界最年少でパートナーに上り詰め、所属企業の上場に伴い莫大な利益(10億以上)を手に入れる予定だったのを蹴って、MONEXを創立した、とのこと。カッコよすぎるし、凄すぎる、と当時思ったものだった。

過去にも、何冊か本が出ていて、読んだりしていたのですが、久し振りに本が出ていたので、読んでみました。タイトルは、なんだか難しい話なのですが、タイトルに関する記載も勿論あるのですが、基本的には、彼の仕事観や仕事術について書かれています。

幾つか、ひっかかった点について、本書から引用・加工しておきます。
  • 仕事の優先順位方法
    • 優先順位をつけることなく、思いついたところから手をつけていく
    • 慣性、あるいは勢いやノリがあるかどうかで仕事の処理スピードは極端に違ってくる。優先順位を考えているだけでは慣性は働かない
    • 目の前の仕事を片付けているうちに、どんどん勢いがついてくる。それが仕事の効率を更に上げ、気がつけば随分先に進んでいる
  • 仕事の整理法
    • 仕事の整理法を考えたこともないし、仕事を効率的に終わらせて早く帰宅しようなどと思ったことはない
    • 時間の効率を考えないわけではないが、今まで2時間かけてやった仕事が1時間になれば、あとの1時間で別の仕事ができる。あくまで、効率とは、より長く、より沢山の仕事をすることにある
  • 仕事は直列
    • 目の前にある仕事を「嫌だな」と思うことはある。しかし、それ以上のことはなく、難しく考えない様にしている。この仕事が嫌いだと思う時間がもったいないし、嫌いと考えると出力が一気に下がる
    • 仕事はシーケンシャル、すなわち直列に並んでいる。どんなに小さな仕事でも、どんなにつまらない仕事でも、仕事は直列に並んでいるので、その一つひとつを順番にこなしていかなければならない
  • 仕事は少ない人数でやる
    • 単位時間当たりの経験値を増やせば、全体的な経験値も増える。だから、仕事はできるだけ少人数で回した方が良い
  • 一日を20時間だと思う
    • 仕事のある日は一日ほぼ20時間を仕事に充てている
    • 有限な時間を有効に活用するにはとにかく長く働くしかない。10時間働くところを9時間にしてしまったら、結果的に私の「出力」は10%落ちてしまう。それは、「私」の能力が10%落ちたのと同じこと
    • 一日20時間を仕事に使い、さらにその20時間で処理できる仕事を増やしていけば生産性はどんどんあがっていく

ちょっと引用・加工が多くなりました。一般的な人の一般的な仕事の仕方、もしくは、仕事術やら何やらの本に出ている内容と真逆の内容が結構あったりして、超一流の人の仕事観や仕事術て、突き抜けているな、と思いますね。

上記の内容は、本書の中から良いなと思った点なのですが、仕事は直列、と、一日を20時間だと思う、が特に良いなと思いました。

結局、仕事はブレイクダウンをしていくと、幾つかの分岐や分担がなされることにはなるが、基本的には、一つひとつのタスクが直列に並んでいて、それらを一つひとつ片付けていかないと目的を達成することができない。しかしながら、多くの人は、嫌な仕事があると、出力が落ちたり、他の仕事に手をつけたりしてしまう。そうすると、仕事達成の速度が落ちてしまう。だから、とにかく、目の前の仕事を片付けて行くしかない、と腹をくくって、嫌だ好きだ等を考える余地もないくらいに、仕事に没頭すべし、なのですよね。

一日20時間の仕事は・・・なかなかできないですね。せいぜい16-18時間だと思うんだけど、松本大氏は20時間フルに仕事をしている、とのこと。移動中も電話で仕事、1分の隙間時間にも1分でできる仕事(普通5分とかの例を出すものだと思うが・・・)、出張中は昼は現地で仕事、夜は時差を利用して電話会議やメールで仕事(多分20時間を余裕で超えている)。しかし、こういったトップノッチな方が、他の追随を許さない量と質で仕事をしているのだから、もっともっと仕事をしないといかんな、と思いました。

超一流の仕事観や仕事術を垣間みたい方、そして、仕事の仕方に課題感のある方、または、仕事は順調に取組んでいるが更なる高みに行きたいという向上心をお持ちの方は、ご一読下さいませ。

2013年5月3日金曜日

至高・思考の数え歌(「いたちのたぬき」ピタゴラスイッチ)

子供とお風呂に入ってて、それでは数を10数えてからお風呂を出よう、ということになり、子供が歌うのが、ピタゴラスイッチの「いたちのたぬき」。歌詞はこちら(「いたちのたぬき」より一部引用)。

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いたちのたぬき
かにのかとり
さんまのまぬけ
おはしのおはなし
たまごとるタマ
ふろくふとる
バナナのバトル
はちまきまきとる
きゅうりのリトル
ジュースのストロー
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はて、何のことだろうか、と思った人もいるのかもしれない。10数えていないではないか、と。これには続きがあって、こんな風になっている。

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いたちのたぬき「いち」
かに の かとり 「に」
さんま の まつり 「さん」
おはし の おはなし 「し」
たまご とる たま 「ご」
ふろく ふとる 「とく」
ばなな の ばとる 「なな」
はちまき まきとる 「はち」
きゅうり の リトル 「きゅう」
ジュース の ストロー 「ジュー!」
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ということなのですね。ということで、後半の部分だけを読み上げて、10数えて、お風呂を出ているわけですが、実は、私はその歌詞の本当の意味がわかりませんでした。なんだか10を数えている歌なんだな、いたちとたぬきが出たりがありつつで、と。でも、この歌って、なぞなぞうたなのですよね。

例えば、
いたち の たぬき 「いち」
は、
「いたち」から「た」を抜いて(たぬき)、「いち(1)」
といった流れ。他のも全て、同様になってます。

こちらの映像を初めて見てみて、まぢかー、となりました。これを創った人はとんでもない人だな、と。調べてみると、電通で、「ポリンキー」や「ドンタコス」等のCMをつくった佐藤雅彦さんによる歌詞。やはりただ者ではなかった!

ということで、最近は、映像をイメージしながら、「いたちのたぬき」を100%数えて歌っております。こちら↓の3曲目〜。

2013年5月2日木曜日

子供との贅沢な空間と時間(Tokyo Baby Cafe)

 「今日は、どこで、子供と、遊ぼうか?」

休日になると、近いトコ・遠いトコ、遊び路線・学び路線、新しい系・古い系、などなど色々と、子供と一緒に行く場所を考えるもの。私自身、土日のどちらか、または両方とも、子供とどこかに行くようにしているので、常にどこか面白いところはないか、と目を光らせていたりします。

そんな中、結構前に行ったのが、青山にある"Tokyo Baby Cafe"。世界的にも著名になってきたデザイナー 佐藤ナオキ氏のnendoがプロデュースした、小さな子供のいる家族向けカフェ。子供が遊ぶプレイスペースは、大きなソファーで。このソファーだけでなく、中のインテリアは、トップインテリアメーカーのカッシーナーの特注品で構成されているのが大きな特徴。




行ってみた結論としては、とても良かったです。また行こうと思います。ご参考になりそうな良かった点を少し書いておきますねー。
  • カフェ全体の空間デザインが秀逸
    • カフェの中心となるのは、カッシーナーの巨大なソファーでできたプレイスペース。ソファーの上には、玩具があって、子供と親が一緒に遊べる様になっている
    • ソファーは大きいわけだけど、上品な薄青の色合いと造りになっていて、落ち着いて遊ぶことができる
    • 他にも、授乳室やオムツ替えスペースも、薄青で統一されていて、やさしい仕上がり
  • ゆったりとした贅沢な空間と時間
    • このカフェに行く目的は、休日に子供とゆったりとした時間を過ごしたい、ということ。席数は少なくて、カフェにはそれほど人が入れない構造になっている
    • 他方で、価格は若干高めなのだけど、青山の地で、贅沢な空間と時間を過ごすことができるならば、逆に安いかも、といった感じ
  • センスのある玩具と絵本、そしてママ用の本
    • 海外製の玩具が適度にあって、カッシーナーのプレイスペースにおかれていて、トータルでセンスが良くなっている。これって、子供の感性にも通じるのでは、とか。玩具自体も機能性が高い欧州系玩具が揃っているし
    • また、仮に、プレイスペースで遊ばないでも、絵本が十分にあるので、それらを読むのでも良い
    • そして、ママ用の本も適度にあるので、ママのちょっと一休みな時間にも配慮していて、うれしいトコロ。

ちなみに、ご飯は高くも安くもない価格(例えば、950円で、カレー+スープ+デザート)ですが、適当な味だと思います。(子供の離乳食は、カフェで注文もできますが、自分で持ち込んで、食べるのも有り。)ただ、少しお茶は高目かもしれませんね(アイスコーヒーが550円)。

価格面は、子供(7歳未満)+親1人で500円/30分、追加大人1人で250円/30分。ランチを食べたら、2人で5,000円前後かかるイメージですね。ここの部分で、他のキッズカフェと、玩具施設や保育士の面で比較すると高いと感じると思いますが、先述した通り、保育園的な要素も含む他のキッズカフェとは、利用目的が全く異なるものなので、比較しても仕方ないかな、と。

なお、土曜の昼前後に行ったのですが、予約席が多く、ギリギリ席を確保できたという感じ。もし、友達の親子数組と一緒に遊びに行く、という場合には、事前に予約した方が無難だと思います。ということで、今度は友達と一緒に行こうと思います。

大きなカッシーナのプレイスペース
絵本や本もあるカフェスペース
おむつ替え台もカッシーナー

2013年5月1日水曜日

二宮金次郎ではなく(「世界のエリートはなぜ歩きながら本を読むのか?」田村耕太郎)

タイトルからして、世界のエリートは、貧しくて、仕事をしながら、歩きながら、本を読むことで、知識を得て、機会を狙って出世してきた。

という二宮金次郎な話ではなく、コンディショニングの話。世界のエリートは、朝早く起きて、ジムで汗を流し、ウォーキングマシンで歩きながら、iPadで電子書籍を読んでいる。というシーンをタイトルに起こしたものである。

世界のエリートは、コンディショニングをする、つまり、エクササイズや適切な食事を採ることで、身体や脳のメンテナンスを行い、常に、自分の能力を発揮し、パフォーマンスを最大化する、という。著者が、世界各国のトップノッチなエリートについて直接ヒアリングを行い、事実を集めて、立証している。

30歳を過ぎた頃だろうか。朝から晩までストレスフルな環境下で、デスクワークをし続けると、肩や首の凝りが本当にひどくなってきた。加えて、最近は、腰も痛くなってきた。長時間椅子に座り、デスクワークをすることで、腰って痛くなることに最近気づいた。腰が痛い、等と言う人のセリフなんて聞き流していたのは、少し前の頃に過ぎないのに。

対症療法として、腰を痛めない座り方とか、肩や首が凝らない姿勢とか色々試してみたが、それほど良くもならなくて、うっすらとエクササイズをしないといけないかな、とは思っていたのだが、この本は、そんな考えの背中を押すような内容であった。

エクササイズであり、コンディショニングをしないと、自分の身体と脳を最大限に発揮し、バリューを出すことは出来ない。一日の内の幾らかの時間を使ってでも、コンディショニングをするべきだろう。これから先はもっと年をとっていくのだから。コンディショニングの必要性は増すばかり。

ということで、朝30分程走る様にしました。30代以上の方々には必読!

2013年4月30日火曜日

入門書のお手本 (「経営戦略論入門」波頭亮)

波頭亮氏の本を読むと、毎回腑に落ちる。本当にこの人は頭が良いのだな、と思うのですよね。複雑で入り組んだ難しい内容を実に簡潔にまとめ、その構造は洗練され、結晶化されていて、網羅的であるが、無駄が無く、具体性も織り込まれており、十分な奥行きがある。読み手の様々な理解度に対して、適切なアクセスがされていて、実にすんなりと腑に落ちて行く。毎回そんな感触を得るのが、波頭亮氏の本なのですよね。

特にこちらの本は、非常に素晴らしくて、頭を使うことが仕事であったり、うまく頭を使いたいと感じている人にはオススメの本ですね。とはいえ、小手先ではなく、本質的な内容が詰め込まれていて、ちょっとハードル高いかもな内容なので、色々な本をかじった後に、読んでみると良いかもしれませんが。




さて、この本は、題名の通り、「経営戦略論」の「入門」書になっています。「入門」書というものは、幅広く奥深い沢山の複雑な情報がある領域の入り口としての位置付けを謳っているわけですが、その要件として、当該の領域に関する全体像が俯瞰できて、その要諦を掴めること、と思っています。

そういう意味で、この本は、入門書のお手本の様な内容になっています。冒頭は、経営戦略論の変遷が書かれ、なぜ経営戦略が生まれ、どのような進化がなされてきたか、ということが、経営における歴史的な背景と、各経営戦略論の間の相関関係等が簡潔に記載されていて、その全体像を論理的に時系列的に理解することができる。

そして、時系列的な目線だけでなく、経営戦略論に関するパターンについても、方法論と強さの根拠の二軸で4パターンに分類されており、数多有る経営戦略の冠を持つ方法論やコンセプトについて、簡潔な整理がされているので、経営戦略論の全体像とその特徴を、体系的に理解することができる。

これらの内容が、本書を通じて、簡潔に記載されており、一文一文に無駄がなく、突っ込みどころもなく、文章が詰まっている。さらに、各章でポイントのようなパートがあるのだけど、その内容も更に結晶化された内容になっている。そんなわけなので、入門書としてのお手本でもありつつ、文章を書くこと、そして、まとめることのお手本でもあって、ダブルな良書だな、と思う訳ですね、これが。

と、ちょっと脱線したけど、そもそも経営戦略論とは、という全くの知識が無い人が、まず読んでみる本としても有りだと思うし、色々と経営戦略をかじってきた人が、構造的に整理し、その後、ミッシングパーツを認識して補充していく、といった整理の位置付けとして読んでみるのも有りだと思います。良い本です。

2013年4月28日日曜日

Webにおけるパーソナライズのあり方 (Gunosy)

一、二か月前のことだろうか。複数の情報源から、「Gunosy」というアプリサービスの存在を知り、早速iPhoneにダウンロードして、使ってみた。「Gunosy」とは何か?

 「スマートなパーソナルマガジン」
 「使えば使うほど、あなたの興味が学習し、より良い記事を推薦する」

こんなことがHPには書かれている。なんだか先進的なサービスのようだ。

と思った人も多いのかもしれないが、10年程前のことだろうか。SONYにCoCoonというチャンネルサーバーというカテゴリの商品があった。テレビの録画を繰り返していくと、自分の嗜好を分析・把握してくれて、その情報のストックが溜まっていくと、自分が録画していない見たい番組までサーバーが勝手に録画してくれるというもの。人口知能、つまりは、機械学習やデータマイニング等の高度なデータ分析を施すことで、これらのサービスを実現している。昔からあるアプローチなわけだ。

SONYのCoCoonは、大容量のサーバーも安くなっていき、他方で、デジタル放送等も増えていき、見れるテレビ番組数は増えていく。そんな時に、既存のテレビ番組表の枠に縛られるのではなく、自分「だけ」の番組表があったら、ステキじゃないか、というコンセプトが基点になっている。勿論、このコンセプトの実現には、既存の多領域にまたがるビジネスモデルのパラダイムを変えるものであって、難易度は非常に高かった。

他方で、「Gunosy」もそれに近い。ポータル、検索、SNS、とネットのサービスの主軸は変わっていき、より、ユーザーを中心とした世界になってきていると思われるが、一人ひとりが、ネットの世界で、自分にとって最適化された情報を閲覧できているか?というと、否、だろう。やはり、一人ひとりに最適化されたサービスを提供したいし、すべきである、といったコンセプトが基点の模様である。

個人的には、ネットのパーソナライズというのは、とてもステキな考え方で良いと思うのですよね。私自身そんなサービスを数年前から妄想していたりするし、で。で、そんな中で、「Gunosy」て、素敵なコンセプトなのだけど、どれくらい成長していって、プレゼンスを得ることができるのだろうか、と。

結論としては、イノベーター層にしか受け入れられないかな、とか思う。不便なんです、確かに、SNSの情報て。情報が洪水のようにあって、キュレーションて概念があって、そんな人がいても、自分が好きな情報だけをフォローしたとしても、情報が洪水であることには変わりなくて。その多くは、好きな情報でも、その時点で価値があると思える情報はごく一部で。でも、人は、そんな雑然さを求めるし、最適化してます、と言われて送られてくる情報を読むだけでは、十分だとは思えないのだろうな、と。実際に使ってみて、物足りなさが否めない。

そういう意味で、タイトルの内容についてですが、ある前提に基づくと結構難しいと思っていて、それとは異なる前提に立ってみると、結構可能性があるのかな、とか思っているわけです。なんのこっちゃですね、これ。まあ、置いておいて下さい。

ということで、「Gunosy」難しいな、と現時点では思うわけですが、このような技術を基点としたサービス展開というのは、個人的にはすごく応援したいと感じてるのですが。やはり、如何に、サービスの前提を日々疑い、刷新しながら、サービスを磨いていけるか、というトコロですね。もう少しウォッチしたいと思います。

 

フローだけど、ストック (Twitter)

最近、Twitterをやっている人がどれくらいいるのだろうか。ひと頃流行ってから数年経って、ログインすらしていない人が多いのではないだろうか。私自身そうなのだけど、最近、ちょこちょこTwitterを見たり、つぶやいたりしている。

やはり著名人や芸能人がいるから、彼ら彼女らの一次情報を収集できるというのは、大きな一つ。Facebookもできるようになっているけど、やはり出自が異なっていて、基本は現実的な知り合いがつながる世界であることを考えると、著名人や芸能人について、Facebookでフォローするのには少し違和感があるし、タイムラインに、そんな情報が混在するのにも若干違和感を感じるのよね。そういう意味では、著名人や芸能人の一次情報というのは、時が経ち、Twitterのトレンド具合が落ちたとしても、それなりの魅力があったりするわけなのですよね。(他方で、そんな潮流を見て、著名人や芸能人のTwitterでのつぶやき量が減っているのかもしれないけど、その人数がおそらく元々多いから、あまり気にならなかったりする。)

で、他方で、情報発信ツール、自分がつぶやく、という文脈でのTwitter。リアルな友人があまり活動していないせいか、結構好き勝手に、「つぶやいている」。まさに、という感じで。基本、目に入り、耳に入った情報はすぐにどっかに行ってしまう。それが、少し心や思考にひっかかったことだとしても。そんなフローな情報をつぶやく、ことに少し意味があるのではないか、と思ったりするわけですね。一時期、Twitterで書いたことを、Blogに書こうかな、とかとも思ったけど、それとも少し違うような気がしていて。思考を見える化するということ、そして、一応パブリックなトコロに出すことで、人に見られている感を前提として、文章化してみること。それを千本ノックのようにすることに、ちょっと価値があるような気がしているわけですね。

ということで、ちょっとそんなTwitter使いをしてみようかな、と思っています。ちょこちょこ、と。

2013年3月31日日曜日

一目でわからせる (「図解表現のルール」ドナ・M・ウォン/村井瑞枝)

ビジネスという文脈では、「あるテーマについて、自分が考えたことを、相手に伝えて、理解してもらって、動いてもらう」、ことが必要となる。しかし、この一つのセンテンスを純度高く実践することは非常に難しい。

そもそも、「あるテーマについて、自分が考える」こと自体難しいのだが(謙虚に最高を目指す人にとっては)、その大きな山を超えたとして、「相手に伝えて、理解してもらって、動いてもらう」ことも同様に難しい。そのためには、相手の置かれている状況を論理的にも感情的にも政治的にも分析した上での伝え方というものが必要になるわけで、この純度を高めるというのも実に難しい行程と言えると思う。

そんな中、本書は、伝え方にフォーカスしていて、特に、ドキュメントでの伝え方について記載されており、更に言えば、グラフと表を用いた伝え方についてのみ書かれた内容になっている。グラフと表を使うことで、こちらが伝えたいことを、一目でわからせるための伝え方について記載されている。


本書の正式なタイトルは、「ウォールストリートジャーナル式 図解表現のルール」。世界的な経済誌であるウォールストリートジャーナルでグラフィックエディターを務めている方が著者であり、訳者はJPモルガンやBCGで、相手を資料で説得する仕事をしてきた方である。

定量的な分析内容について、いかに正確に意図する内容を伝えるか、といった「ルール」が書かれているのだが、なかなか参考になる。私も結構資料は作成してきたが、定量的なデータの見せ方という文脈では、まだまだやりようがあるかな、と思っていたところで読んでみて、実に良い内容だと思った。最終的には、シンプルで美しさを備えていたりするものなのよね、この領域て。とても共感するところ。

ルールは、無視しない方が良い。勿論、局面局面で最高となるように考えていくわけだが、ルールを無視すると、無駄に考える量が多くなり非効率になるので。勿論、ルールを理解する過程で、ルールが存在する論理的な背景を確実に理解し、遵守するルールと、遵守しないで良いルールを層別しておくことが前提だが。

ちなみに、グラフと表以外も含めた、ビジュアル ドキュメンテーションについては、こちらもどうぞ。

2013年3月17日日曜日

広告系企画?(「発想の技術」樋口 景一)

否。広告だろうが何だろうが、何でも同じですね。基本的な企画のプロセスは同様。電通のコミュニケーションデザイン・ディレクターによる本書から引用すると、こんな感じ。
  1. そもそもの課題とは、いったい何か
  2. 本当の敵はなにか、本当の味方はなにか
  3. どういう価値軸を持ち込むのか
  4. 世の中にどう伝わるかたちをつくるのか
3, 4が、広告代理店出身の方の色が入っていますが、広告のプランニングについて誤解されているような、思いつく、ではなくて、考える、ことの大事さを一貫して説明している内容になります。具体的な内容は本書を読んでもらえれば良いのかなと思いますが、色々な角度から、観察して、考えて、見つける、といったことが、企画には大事です、ということが書かれています。



で、ちょっと思い出したのが、ガウディの言葉。こちらも、引用しておきましょう。考えること、創ることに対して、謙虚にさせられますね。
  • 世の中に新しいなどない、あるのはただの発見である。
  • 創造的たろうとして脇道にそれてはならない。
  • 通常なされていることを観察し、それをよりよくしようと努力すればそれでよい。
  • 私たちが心を開いて、努めて読むのに適切な書物は自然である。
  • 自然が創り上げたものこそ美しい。
  • 私たちはそこから発見するだけだ。

と、引用してみて、IDEOのイノベーションプロセスも思い出しました。こちらは、非常に好きな本質的なアプローチ。

2013年3月2日土曜日

「キャスト」の本当の意味を知る (「ジュビレーション」ディズニーランド)

33歳にして初めて、ディズニーランドのパレードを見た。最前列を確保した、という連絡がきて、開始までワクワクしながら待ち、パレードが始まった。パレードが始まって5分程経った頃だろうか。私の頬に一筋の涙がつたい始めた。楽しさはあっという間に通り過ぎていて、感動で涙が止まらなくなっていた。

ディズニーランドで働く人たちのことを、「キャスト」と言う。ディズニーランドそのものが舞台であり、そこで働く人たちは、各人の役割を演じているため、「キャスト」という。昔、経営学の授業か何かで知った内容だ。働くことに関するコンセプトメイクは非常にユニークで、記憶に刷り込まれてはいたのだが、私は、その本当の意味を理解していなかったようだ。

私が感動したのは、パレードにダンサーとして参加されていた「キャスト」の方々に対してだ。
  • ダンサーの方々のどなたをどの角度で見ても、目は活き活きしていて、表情は大きく豊かで、まさにチャーミング
  • ダンスの動作は大きくてわかりやすい。しかし、みなのダンスは確実に揃っていて、ダンスの単体・全体のレベルは高い
  • ダンサー3-5人程度で、一グループになっているのだが、グループ内で役割分担がなされ、曲に合わせて、ダンスだけでなく掛け合いがあったりして、そこには物語が存在している
  • ストリートを存分にフルに使っている。パレードが始まるまではただの道でしかなかったのに、物語の一部であろう全く違う世界が存在している
パレードは20分間続き、その間、上記の内容から外れることは一度もなくて、完成度は極めて高い。「夢の国」がそこには在って、その舞台で魅力的に演じている「キャスト」がそこにはいた。

「誰か」に「何か」を提供するために「真剣に」取組んだことがあるだろうか。商品・サービスでも、余興でも、プレゼンでも何でもいい。「誰か」を「真剣に」考えたとき、「誰か」の置かれている状況を、持ち合わせた事実の分析と、可能な限りの想像をして、その「誰か」が「何か」を受け取る状況について、あらゆる想定を置いてみる。そして、その「誰か」に最適な「何か」を創り込んでいく。その創り込みは、God is in the details.の世界。何度も考え、創り、そして、壊し、考え、創るをエンドレスに繰り返していく。最高の提供を目指したとき、それは、5分のプレゼンでも困難な取組みだったりする。

その難しさを考えたとき、20分間の「夢の国」を創ることは困難を極めることは想像に難くない。パレードの完成度の背景として存在しているだろう果てしない準備に、キャストの方々はどれほどの時間を費やしたのだろうか。

加えて、キャストの方々は、AKB48やジャニーズのように一人ひとりにスポットライトが浴びられることは決してなくて、パレードという一つの総合エンターテイメントを創り上げる、という純粋な想いが、先の果てしない準備を可能としていて、結果、「夢の国」を創り上げているという事実があったりする。

私は、「夢の国」の素敵な時間を体験するとともに、20分間の「夢の国」を創るキャストの方々の準備の大変さと、根底にあるだろう純粋な想いを感じてみて、感動し、涙を流さずにはいられなかった。

なかなか言葉では表現しきれない素敵な時間でした。また、パレードを、キャストを見に、ディズニーランドにいきたいと思います。

2013年2月26日火曜日

「戦略」にガチ (「良い戦略 悪い戦略」リチャード・P・イメルト)

「戦略」という言葉が氾濫している。例えば、今日受信したDMの中に、「戦略」という言葉が幾つあったか数え知れない。この世の中は、それほどまでに「戦略」を求めているのだろうか?ある意味、それは、正、なのかもしれないが、ただ、使われている「戦略」の意味合いが異なっているだけなのかもしれない。「戦略」という言葉は、バズワードになっている。結果、本書によれば、こんな現象が散在している。
  • 戦略を野心やリーダーシップの表現とはきちがえ、戦略とビジョンやプランニングを同一視している
  • 例えば、とあるCEOは、「勝つまで続ける」のが戦略、と言った。興奮と熱狂とノリをこね合わせた様な「戦略」が悲しいかな次第に一般的になっている
  • 「実行面に問題がある」と嘆く経営者は、たいていは戦略と目標設定を混同している。戦略を立てているつもりで業績目標を立てているケースは珍しくない

非常に「あるある」な現象で、戦略立案に携わる/携わったことのある人には、上記の様な現象の遭遇したことがある人が少なくないのではないだろうか。

そんな中、本書は、巷に流布する曖昧な戦略の立案と実行の現状に対して、ガチで切り込んでいる。戦略を立案するとは何を意味するか?良い戦略の論理構造に含まれる要素とは何か?数多ある戦略の本が取り扱わなかった厄介なトコに切り込んでいる。そういう意味で、この本そのものが戦略的なのだな、と読みながら思ったのであった。戦略の立案に関わる全ての人に。

2013年2月23日土曜日

違いの根本は、使命感、なのかもしれない (「結果を出すリーダーはみな非常である」富山 和彦)

経営共創基盤の富山氏のリーダー論。この人は、ハンズオンで企業再生に携わるケースが多いことから、現場感のある現実的な論調で良いですね。上滑りしていない。会社を変えるための具体的なアプローチが詰まっているわけです。

加えて、この人は、なかなか知性が豊かな方なので、ビジネスだけでなく、歴史や政治等の多面的な観点から、メッセージングを導出してくるので、内容に厚みがあって、読み応えがあるわけですね。

そういった変革を起こすリーダーにおける現実的な要諦について、最前線の経験論を文章レベルで理解する、加えて、現実に関する多面的な分析に関する一つのアプローチを実感する、といった観点で、一読の意味があると思われる。



ただ、30-40代のミドルクラス向けに書かれているのだが、中でも、有名大学を卒業し、重厚長大企業に勤めている方々がメインターゲットになっていて、優秀なのだろうが、会社や社会を変えるために能力を使っていない/使えていない人たちの考え方を変えるための内容がかなり展開されていたりするので、個人的には今更感がある内容も多く、物足りなさも残る。

逆に、それが、一般的なエリートの現在の立ち位置ですか、それって、随分前から全然変わらないんですね、という時代の変わらなさにびびる、っていうのがあったりで、読んでて、ちょっと物悲しくもなりました。

2013年2月11日月曜日

ビターな下積みは隠し味に (Sadaharu Aoki)

昨日、テレビで、Sadaharu AOKIの特集がされていた。元々3-4年前から丸の内の店舗には度々足を運んでいて、当初持っていた勝手なイメージとしては、若いうちから成功を収めていて、女子アナ(元TBS 雨宮塔子)と結婚してて、ちょっと調子にのった方が、Sadaharu AOKIという人なのだろうな。でも、そんな勝手なイメージとは違って、色鮮やかかつ繊細な造りであるケーキはオサレかつ美味しくて、幾つかあるオサレ系スイーツの中では、特に好きなブランドの一つ。って感じだった。

しかし、テレビ放映は、そんなイメージを裏切る内容であった。実は、結構な苦労人で、パリに23歳で渡ってからは、6年間皿洗い。その後、3つ星レストランで働いても、自己主張が激しくチームで動けない、という理由でクビになる、など厳しい経験をしてきた。最終的には、パリの自宅で焼いたパンケーキを日本で通販的に販売することで、300万円貯め、33歳で自分のお店を出店。そこから努力を続け、店舗を増やすと共に、パティシエだけでなく、ショコラティエにもなって、最近はパリで名誉ある、パリ市長賞や最優秀パティシエ賞等を受賞している。

(余談だけど、雨宮塔子と結婚したのは、彼が有名になる前の2002年(やっと一店目を開業した頃)のことなので、彼女目線で言えば、パリのトップパティシエと結婚したわけではなく、そこから、立派なパティシエ&ショコラティエを育てたっていうことになるわけで、スゴイ目利きと言えるかも。無駄に「チューボーですよ!」の初代アシスタントではない、っていう)

テレビ特集を通じて、思ったのは、ネアカで、苦労を全然見せない感じ。他方で、健全な上昇志向は強くて、良い意味で結果に固執していて、非常に努力家。苦労しただけあって、商売気質でサービス精神もあって、結果を得るためにはなんでもやる、という行動的・情熱的な部分を持ち合わせている模様。そして、全体的にとてもチャーミングな印象であった。

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ということで、早速、久し振りに丸の内の店舗に行ってみた。テレビ放映があったせいか、カフェスペースは今日は営業されていなくて販売だけになっていて人が溢れていた。9割が30代前後の女性客で、テレビでフォーカスされていたせいか、ショコラを買う人が多い模様。彩り鮮やかなBonbons chocolatなどが売れに売れてましたな。

私たちは、ケーキを購入。写真はこちら。デリケートに複数の味や素材が甘く混ざり合っていて、大変美味しゅうございました。とてもハッピーな時間を過ごすことができました。洗練されたロゴが好きなんだけど、加えて全体的に曲線で形作っているステキなパッケージも一緒に掲載〜。やっぱSadaharu AOKIは鉄板だわ、これ。

「企画」の真髄 (「AKB48の戦略!」秋元 康 × 田原 総一朗 )

秋元 康という人の企画力てヤツは半端ない。30年以上も芸能界のトップを走っている実績もそうだけど、言動の一つひとつに、しっかりと意味合いが存在しているものだからスゴイ。だから、秋元 康を中心とした特集や本はついついチェックしてしまう。で、買ってしまった本がこれ。



AKB48に関する取組みを中心として、秋元 康の企画力について、田原総一朗によるインタビューによって探られているのだけど、ほとんどの内容について、こちら↓の本と被るね。そして、基本的に、秋元康の「企画」に関するアプローチというか、行動原理というモノはこの本に書かれているわけですね。本の中身が本質的過ぎて、彼の企画がヒットし続けるにも頷けるリッチな内容。



「企画」という仕事に携わる人は、みな読んだ方が良いのではないでしょうか。例えば、こんな内容が書かれている。とても示唆に富んだ内容。詳しくは上記本にて、どうぞ。
  • ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれる
  • みな似た様な能力があって、人間なんてあまり変わらない。どうやって人よりも前に出て、企画を売り込んでいくか。その時に必要なのは根拠の無い自信
  • 整理できない情報こそ重要。混沌とした情報こそ価値ある情報の原石のことが多い
  • 自分で情報と読み解くときは、あくまで独断と偏見で
  • 独創性とは裏切りから生まれる。他人が書きそうなテーマではまず負ける
  • マーケティングより自分を信じることが大事
  • 知らないものを頼むことが、昨日とは違う、今日を探すこと
  • とにかく考えろ。24時間考えろ。何を考えるかを考えろ。

2013年2月1日金曜日

考え抜かれた末の狂気 (「自分の中に毒を持て」岡本 太郎)

誰もが、毎日、何かに悩み、考え、行動している。私たちが目にしている誰かの行動の後ろには、その人の思考の葛藤があるわけだが、その葛藤を目にすることはほとんどなくて、仮に目にしたとしてもほんの一部でしかない。しかし、私たちは、目にみえる行動と、目に見えるほんの一部でしかない葛藤、そして、そこからできるわずかな想像から、その人のイメージを創り上げ、何かの判断をしている。

と、そこまで難しい話をしようとしているわけではなくて、岡本太郎の話。
  • 芸術は爆発だ
等のメッセージで有名で、イカれた芸術家のおっさん、というイメージを持っていたくらいで、これまで引っかかる何かを持つことなく過ごしてきて、Wikipediaでチェックすらもしていなかった。しかし、とある起業家が、好きな本として、こちらを取り上げていて、とりあえず読んでみるか、という軽いテンションで読んでみたのだが、最初から最後まで心動かされる内容だった。


芸術家とは、感性が鋭くて、五感で捉えた何かを、直情的に何かの形として表現するモノ。そんな勝手なイメージがあった。岡本太郎の様な刺激的な言動をする人は、その傾向が強くて、知性とは異なる、確実に普通の人とは違う感性が存在しているのではないか、と思っていた。

しかし、そんなイメージを全く裏切る内容だった。18歳でフランスに渡り、ソルボンヌ大学の哲学科で、なぜ絵を描くか、の解を得るために、哲学、心理学、そして民俗学を学び、パリの思想家達と前衛的な運動をしてきた彼は、一つひとつのモノゴトに対して、考え抜いた末で、普通の人には狂気とも考えられる様な、非常識な選択をし続け、後世に残る芸術作品を創ってきたのだ。

そんな彼の文章には、心を動かす突き刺さる内容が多い。常識とは異なる逆張りの思考をただしているわけではなく、豊かな知性と感性から深堀り、導出された思考からくることがわかる。途中から付箋をつけるのをやめた。全ての人に読んでもらいたいレベル。